事業 | 主要製品 | 2023年12月期の事業・受注環境 | 2023年12月期の業績概況 |
インダストリアル事業 | 産業用ポンプ・システム | ・半導体関連の需要は減少するも、中東・アジアを中心とした化学プラント関連の需要が堅調に推移。 | ・生産数量の増加、原材料・部品価格上昇に対する製品値上げなどが奏功し増収、収益性は回復基調。 |
液化ガス・産業ガス関連機器・装置 | ・LNG市場は、エネルギー確保や低・脱炭素化に向けた需要が活況で、北米、欧州、アジア地域の液化・受入基地等の案件で活発な動きがあり、受注高は前年同期を上回る。・水素、アンモニア等の次世代エネルギー関連市場は、実証実験投資含めた活発な動きが継続。・前年は米国、韓国の水素ステーション向けの大型受注があり、受注高は前年同期を下回る。 | 主要プレイヤーであるClean Energy & Industrial Gas グループでは、・韓国・中国におけるLNG燃料船向け燃料供給装置の生産を当第1四半期から開始、また水素ステーション事業の売上実現に伴い、売上収益は大きく増加。・収益面では、人件費上昇、体制整備等の固定費増加に加え、原材料・部品価格の高騰や急激な受注に対応するための生産コストが増加するも、増収効果で収益性は改善。 |
精密機器 | ・半導体需要低迷の影響で電子部品市場は設備投資が減速、調整局面が続き、受注高は前年同期を下回る。 | ・前期の受注残遂行と価格適正化の取組みが奏功し、前年から増収・増益。 |
航空宇宙事業 | 民間航空機向け炭素繊維強化プラスチック(CFRP)成形品 | ・航空機需要の回復に伴い、航空機メーカーは機体の増産を進めている。増産にはコロナ禍で寸断した航空機産業全体のサプライチェーンの再構築が急務となっている。 | ・航空機産業のサプライチェーン再構築は想定より遅れてはいるものの、主力製品のカスケードをはじめ、ベトナム ハノイ工場で生産の中・大型機部品等の出荷も回復基調。・原材料価格の高騰影響があるも、数量増と段階的な製品値上げによる採算性改善で、営業利益は黒字化。 |
メディカル事業 | 血液透析関連製品 | ・血液透析装置及び消耗品の国内需要は堅調・海外では中国市場の引き合いが好調を継続。現地生産機種のラインアップを刷新し、自動化やモニタリング機能を強化。 | ・血液透析装置の国内販売は、原材料・部品調達が想定より早く改善、前年からの受注残も含めて生産・出荷が進み増収。海外販売は、中国、タイなどのアジア市場が牽引する形で増収。・原材料・部品価格高騰影響は前年から一部継続するも、血液透析装置及び消耗品の販売増と販売価格の適正化による増収などにより大幅な増益。 |
CRRT(急性血液浄化療法)関連製品 | ・主力の中国市場での需要は堅調に推移しているものの、一時的に受注は減少。 | ・主力の中国市場の減収と装置の海外規制対応等の経費増加により減益。 |
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは+14,245百万円となりました。これは主に税引前利益の計上、減価償却費及び償却費の計上並びに契約負債の増加による増加要因があった一方、営業債権及びその他の債権の増加、棚卸資産の増加による減少要因があったことによるものです。