有価証券報告書-第99期(平成25年1月1日-平成25年12月31日)

【提出】
2014/03/28 14:17
【資料】
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【項目】
133項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、「第5 経理の状況 連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載したもののほかに、当社グループの連結財務諸表に重要な影響を与えると思われるものは以下のとおりであります。
① 収益の認識
当社グループの売上高は、顧客との引渡し条件に基づき、通常、製品が出荷された時点、またはサービスが提供された時点で計上されております。
② 投資評価
当社グループの保有する株式は、市場価格のあるものについては時価が著しく下落した場合に、市場価格のない株式については財政状態の悪化により実質価額が著しく下落した場合に、それぞれ減損処理を行っております。
(2) 当連結会計年度の経営成績の分析
① 概要
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、連結売上高は943億8千5百万円(前連結会計年度比24.5%増)、連結経常利益は38億7千8百万円(前連結会計年度は29億9千6百万円の損失)、連結当期純利益は30億6百万円(前連結会計年度は83億4千2百万円の損失)となりました。
② 売上高
当連結会計年度は、円安基調で推移したことなどから海外向けの売上高は全般的に増加しましたが、とりわけ縫製機器事業におけるアジアの新興国地域での売上高が大幅に増加したことなどにより、当連結会計年度の売上高は943億8千5百万円(前連結会計年度比24.5%増)となりました。
そのうち、国内売上高は153億3千6百万円となり、海外売上高はアジアの新興国地域での売上高の増加が貢献したことなどにより790億4千9百万円となりました。この結果、海外売上高比率は83.8%となりました。
③ 売上原価、販売費及び一般管理費
売上原価は、売上高の増加などにより、前連結会計年度比19.7%増の680億9千4百万円となり、販売費及び一般管理費は、前連結会計年度比3.6%増の211億3千9百万円となりました。
④ 営業利益
営業利益は、売上高が増加した影響やコスト削減の効果もあり、前連結会計年度に比べ66億2百万円増加し、51億5千1百万円となりました。
⑤ 営業外損益
営業外損益は、前連結会計年度の15億4千5百万円の損失(純額)から12億7千2百万円の損失(純額)となりました。為替相場の変動等により為替差損が3億5千8百万円減少したことなどによるものです。
⑥ 特別損益
特別損益は、前連結会計年度の3億8千4百万円の利益(純額)から14億4千3百万円の損失(純額)となりました。これは希望退職者の募集などによる特別退職金14億8千1百万円を計上したことなどによるものです。
⑦ 当期純利益
当期純利益は、当期の業績と今後の業績見通し等を踏まえ、繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、法人税等調整額の戻入11億7千1百万円を計上したことなどから、前連結会計年度に比べ113億4千9百万円増加し30億6百万円となりました。これにより1株当たり当期純利益は23円27銭(前連結会計年度の1株当たり当期純損失は64円56銭)となりました。
(3) 資本の財源及び資金の流動性
① 資産の状況
当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末に比べ28億4千7百万円増加し、1,131億8千9百万円となりました。
売上債権が増加したことなどによるものです。
② 負債の状況
当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べ40億2千5百万円減少し、1,013億8千2百万円となりました。
仕入債務が増加したものの借入金等の有利子負債が減少したことなどによるものです。
③ 純資産の状況
当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ68億7千2百万円増加して、118億6百万円となりました。
為替換算調整勘定のマイナス額が32億6千3百万円減少したこと、当期純利益により利益剰余金が30億6百万円増加したことなどによるものです。
④ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、64億5百万円の収入(前連結会計年度は18億4千1百万円の支出)となりました。「JUKI構造改革プラン」での施策であるたな卸資産の削減によるキャッシュ・フローの改善の成果58億9千5百万円が出たことなどによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、2億9千3百万円の収入(前連結会計年度は2億8千3百万円の収入)となりました。有形及び無形固定資産の売却による収入があったことなどによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、94億4千5百万円の支出(前連結会計年度は32億3千3百万円の収入)となりました。有利子負債の減少などによるものです。
これらの活動の結果、現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末より17億2千万円減少し、62億3千9百万円となりました。