有価証券報告書-第99期(平成25年1月1日-平成25年12月31日)

【提出】
2014/03/28 14:17
【資料】
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【項目】
133項目

研究開発活動

当社グループの研究開発活動は、お客様に価値を提供できる商品の開発、新規分野製品向けの商品の開発、そのために必要となる要素技術の開発を行っております。本活動の当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は38億5千9百万円(売上高比率4.1%)で、前連結会計年度比14億8千7百万円の減少(27.8%減)となりました。また、研究開発活動の成果としての工業所有権総数(国内外の特許+意匠権)は当期末において1,886件で、前連結会計年度末対比141件の増加となりました。
(1) 当社グループ全社に共通した研究開発活動
① 本社の研究開発活動
お客様ニーズをベースに、今後の新製品開発に必要となる要素技術の研究・開発に取り組んでおります。また、中国・ベトナムにおける開発拠点の強化、開発と製造の連携強化を推進しております。
② 環境に配慮した研究開発活動
平成21年3月からスタートした「JUKIエコプロダクツ認定制度」では56機種が認定されました。環境対応としての省電力化、オイルフリー化、小型・軽量化、環境懸念物質の排除など今後もより高いレベルでの技術開発を進めていきます。
(2) セグメント別商品開発活動
① 縫製機器事業
工業用ミシン分野では、アパレル向けに高い生産性を実現した高速電子閂止めミシン「LK-1900Bシリーズ」、高速電子本縫いボタン付けミシン「LK-1903Bシリーズ」、デジタル化による操作性を向上した高速電子眠り穴かがりミシン「LBH-1790Aシリーズ」を発売し、更に、高級ファンデーション向けに高速1本針本縫千鳥縫いミシン「LZ-2280Aシリーズ」を発売しました。
ノンアパレル市場向けには大物・厚物素材の曲面部ステッチ縫いへも対応可能なポストベッド総合送り水平大釜ミシン「PLC-2700シリーズ」を発売しました。
家庭用ミシン分野では、新機能イージースライダーで糸通しを自動化した小型ロックミシン「シュルル(MO-1000ML)」を発売しました。
今後もお客様のニーズに一早くお応えするため、商品開発に積極的に取り組んでいきます。
② 産業装置事業
LED基板の生産に適した機能・性能を盛り込んだLED専用マウンター「JX-300LED」を発売しました。
また、コンパクトサイズで実装工場のスペース生産性を58%向上させた高速コンパクトモジュラーマウンター 「RXシリーズ」を発売しました。「RX-6」は、極小サイズのチップ部品から大型IC部品、異型部品など、幅広い種類の部品を搭載できる高い汎用性に加え、従来より好評を頂いている実装プロセスの詳細なモニタリングが可能なJUKIの独自技術「プレースメントモニタ検査機能」を標準装備しています。「RX-7」は、主に極小部品をハイスピードで搭載するマウンターです。
「RXシリーズ」に次いでクリームはんだ印刷機「RP-1」、基板検査機「RV-1」も発売し、今後当社グループは、一貫したライン提案を通じてお客様の生産性向上に貢献できるよう更なる商品開発に注力していきます。