有価証券報告書-第135期(平成28年12月1日-平成29年11月30日)

【提出】
2018/02/22 9:07
【資料】
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【項目】
110項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度における当社グループをとり巻く環境は、欧米を中心とした先進国経済および中国経済の持ち直しにより、総じて緩やかに回復いたしました。
このような状況のもと、当社グループは、ロボット事業を核に、工具、工作機械、ベアリング、油圧機器、そして特殊鋼事業をあわせ持つ総合機械メーカーとしての特長を活かし、海外の現地ユーザーを中心とした新規開拓や、新商品の市場投入、テクニカルセンターの世界各国での開設などにより売上拡大にとり組んでまいりました。また、内製化や生産性の向上をはじめとしたコストダウンに努めるとともに、将来の事業拡大に向けて営業・開発・生産体制の拡充を進めてまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は、2,374億61百万円と前連結会計年度に比べ12.3%の増収となりました。このうち、国内売上高は1,191億84百万円(前連結会計年度比5.5%増)、海外売上高は1,182億76百万円(同20.0%増)であります。利益につきましては、営業利益は161億30百万円(同44.8%増)、経常利益は146億90百万円(同89.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は97億47百万円(同2.5倍)となりました。
事業分野別の業況につきましては、次のとおりであります。
機械工具事業では、自動車分野向けに加え、海外を中心に産業機械分野向けのロボットが大きく伸長したことから、売上高は867億46百万円(前連結会計年度比15.3%増)、営業利益は66億30百万円(同43.2%増)となりました。
部品事業では、自動車・建設機械分野向けの拡大と、産業機械分野向けの回復から、売上高は1,359億82百万円(前連結会計年度比11.2%増)、操業度の改善とコストダウンの成果により、営業利益は86億35百万円(同56.0%増)となりました。
その他の事業では、特殊鋼の需要の持ち直しにより、売上高は147億33百万円(前連結会計年度比5.6%増)となりましたが、原材料価格の高騰の影響を受け、営業利益は7億82百万円(同16.6%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による収入が投資活動及び財務活動による支出を上回った結果、前連結会計年度末に比べ24億43百万円増加し、225億37百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動により獲得した資金は、前連結会計年度に比べ100億91百万円増加し、259億58百万円となりました。これは、主として、税金等調整前当期純利益140億80百万円、減価償却費148億56百万円、仕入債務の増加54億54百万円、法人税等の還付額18億85百万円などより資金が増加した一方で、売上債権の増加32億37百万円、たな卸資産の増加43億63百万円、法人税等の支払額23億82百万円などにより資金が減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動により使用した資金は、前連結会計年度に比べ38億90百万円減少し、195億27百万円となりました。これは、主として、有形固定資産の取得による支出176億86百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動により使用した資金は、38億74百万円(前連結会計年度は71億37百万円の獲得)となりました。これは、主として、借入金の純減額1億23百万円、配当金の支払額24億85百万円などにより資金が減少したことによるものであります。