有価証券報告書-第54期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/29 9:21
【資料】
PDFをみる
【項目】
98項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度における我が国経済は、消費税率引き上げに伴う反動減の影響から個人消費を中心に悪化がみられたものの、円安や原油価格の低下による企業収益の回復、それに伴う雇用環境や所得の改善、また米国を中心とした海外経済の回復等から、底堅く推移いたしました。
当社グループ製品の主要需要先の状況といたしましては、自動車関連では消費税絡みで国内販売が大きく減少いたしましたが、輸出向けや次期モデルの試作関連の仕事等から、金型や部品を中心に夏場以降回復基調を強めました。また電子部品関連では、スマートフォンの新製品向けに牽引された他、自動車の情報機器化に伴う車載向けも増加いたしました。
このような環境のなか、当社グループが得意とする超硬小径エンドミルの需要は、多少の振れはあったものの堅調に推移いたしました。
当社グループでは、「インターモールド2014」や「JIMTOF(日本国際工作機械見本市)2014」を始めとした各種展示会への出展の他、技術講習会を全国各地で開催することにより、新たなユーザーの開拓と既存ユーザーへの技術提案を中心に営業を展開いたしました。生産においては、従来の自社開発機による自動化ラインを拡大するとともに、自動化率向上のため人手からロボットへの作業の置き換えにもチャレンジいたしました。開発においては、高精度と高能率を両立させたCBN高能率ラジアスエンドミル「SHR320」やPCD素材を使ったPCDラジアスエンドミル「PCDRS」等、一歩進んだ製品を中心に市場投入いたしました。
これらの結果、当連結会計年度における売上高は7,402百万円(前期比15.3%増)、営業利益は1,481百万円(同38.5%増)、経常利益は1,534百万円(同38.6%増)、当期純利益は973百万円(同40.1%増)となりました。
製品区分別の売上高では、「エンドミル(6mm以下)」が5,301百万円(前期比16.0%増)、「エンドミル(6mm超)」が925百万円(同12.1%増)、「エンドミル(その他)」が661百万円(同12.7%増)、「その他」が514百万円(同18.2%増)となりました。
(注)報告セグメントが1つでありますので、製品区分別に記載しております。なお「その他」の事業セグメントは、製品区分別の「その他」に含めております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下(資金)という)は、前連結会計年度末に比較し、857百万円増加し3,260百万円(前期比35.7%増)となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は1,619百万円(前期比41.2%増)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益1,535百万円及び減価償却費による資金の増加と、売上債権の増加並びに法人税等の支払による資金の流出などを反映したものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は594百万円(同623.8%増)となりました。これは主に機械設備等有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出と、前期に補助金の受取額362百万円による資金の増加があった影響を反映したものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は186百万円(同53.5%増)となりました。これは主に配当金の支払によるものです。