有価証券報告書-第90期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/28 13:27
【資料】
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【項目】
124項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府及び日銀による景気対策等により企業業績や雇用情勢は回復基調で推移しておりましたが、昨年末からの円高の進行、今年に入ってからの株安などから先行き不透明な状況となりました。
このような情勢の中で当社グループは、自動車部品分野及び自社製品群であります物流産業資材分野での営業活動に注力いたしました。
自動車部品は、新型車の受注により堅調に推移いたしました。物流産業資材では、当期においても民間大規模開発等の需要は引続き継続しております。復興関連資材は一部地域の除染作業が継続されたことなどにより相応の販売高を確保いたしました。
その他、事務機部品等においても各工場周辺の顧客への営業活動を強力に推し進めました結果、当連結会計年度における売上高は151億53百万円(前年同期142億16百万円、6.6%増)となりました。
損益面につきましては、生産現場の強化・効率化を進め、人員配置の最適化を図りました。販売管理費につきましては、特に運賃・梱包費は顧客への納入回数が増加しておりますので、管理対象として徹底的に抑制に努めました結果、営業利益は7億9百万円(前年同期2億68百万円、164.3%増)となりました。
経常損益につきましては、支払利息、為替差損等の営業外費用を計上し、経常利益5億89百万円(前年同期2億71百万円、117.6%増)となりました。
最終損益につきましては、天昇塑料(常州)有限公司において減損損失55百万円を特別損失に計上し、親会社株主に帰属する当期純利益4億50百万円(前年同期1億43百万円、214.4%増)となりました。
セグメントごとの状況は、以下のとおりであります。
日本成形関連事業
自動車部品の新規受注に伴う金型売上等は好調に推移いたしました。物流産業資材も、医療用廃棄物容器「ミッペール」、雨水貯留浸透用製品「シンシンブロック」等は販売ルートの開拓等により堅調に推移いたしました。
この結果、売上高は142億42百万円(前年同期比7.0%増)、セグメント利益につきましては、原価低減、販売管理費の削減等により、3億88百万円(前年同期比565.1%増)となりました。
中国成形関連事業
物流産業資材を中心に売上高は4億87百万円(前年同期比0.7%増)、セグメント損失8百万円(前年同期は1億17百万円の損失)となりました。
不動産関連事業
相模原市、伊賀市、伊那市の賃貸建物及び二本松市所在の土地から構成されております。
売上高は4億22百万円(前年同期は4億22百万円)、セグメント利益は3億28百万円(前年同期比1.9%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は前連結会計年度末と比べ2億41百万円減少し、27億33百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果、増加した資金は18億99百万円となりました。
これは主に、減価償却費11億67百万円の計上、税金等調整前当期純利益5億36百万円の計上、仕入債務の増加4億66百万円、売上債権の増加3億76百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果、減少した資金は8億86百万円となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出9億69百万円、投資有価証券の売却による収入1億69百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果、減少した資金は12億17百万円となりました。
これは主に、長期借入金の借入による収入15億円、長期借入金の返済による支出19億74百万円、短期借入金の減少額5億50百万円等によるものであります。