有価証券報告書-第81期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 15:11
【資料】
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【項目】
104項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における我が国経済は、政府による経済政策や日銀の金融緩和を背景に円安が進行し、輸出関連企業を中心に収益の改善や設備投資の持ち直しが見られるなど緩やかな回復基調となりましたが、原材料価格の高止まりや新興国及び資源国経済成長の鈍化などにより、先行き不透明な状況が続いております。
このような環境の下、当社グループは不動産投資事業及びリゾート事業を中心とした安定的な収益体制の確立に努めるとともに、当社保有の営業投資有価証券を売却し資金化を進め、着実に収益を拡大させ企業価値の向上を図ってまいりました。
当社は、平成26年8月18日付で、当社の持分法適用関連会社でありました株式会社ジオネクストが実施した第三者割当による新株式の引受けを行い、さらに、平成26年9月24日開催の当社取締役会において、株式会社ジオネクストが進める再生可能エネルギー事業に対する設備投資資金援助のため、当社を貸主、株式会社ジオネクストを借主とするコミットメントライン契約の締結を決議し、同契約に基づき貸付を実行いたしました。その結果、株式会社ジオネクストは当社の連結子会社となりました。
また、当社は平成27年3月27日開催の取締役会において、当社の親会社である株式会社シーアンドフレアとの吸収合併契約の締結を決議し、平成27年5月11日開催の臨時株主総会にて同議案が承認可決され、平成27年5月12日付で当社を存続会社、株式会社シーアンドフレアを消滅会社とする吸収合併を実施し、事業の効率化・経営体制の構築に取り組んでまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は1,551百万円(前年同期比192.1%増)、営業利益653百万円(前年同期比375.8%増)、経常利益536百万円(前年同期比161.7%増)、当期純利益は649百万円(前年同期比226.7%増)となりました。
なお、新たに連結子会社となりました株式会社ジオネクスト及び同社の子会社については、みなし取得日を中間連結会計期間末としているため、平成26年7月1日から平成26年12月31日までの6ヶ月間の損益計算書を連結しております。
当連結会計年度における各事業の営業活動の状況は、「第2 事業の状況 7 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載のとおりであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ531百万円増加し、610百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は879百万(前年同期比345.6%増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益553百万円の計上、営業投資有価証券の売却による減少195百万、持分法による投資損失79百万円の計上等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は271百万円(前年同期比78.8%減)となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入539百万円、短期貸付金の回収による収入500百万円があった一方で、固定資産の取得による支出889百万円、関係会社貸付けによる支出271百万円、繰延資産の取得による支出95百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は76百万円(前年同期比19.1%減)となりました。これは主に、当社の連結子会社において新株予約権の行使による株式の発行による収入61百万円があった一方で、関係会社短期借入金の返済による支出100百万円、長期未払金の返済による支出48百万円等によるものであります。