有価証券報告書-第42期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/25 13:34
【資料】
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【項目】
124項目

業績等の概要


(1) 経営成績に関する分析
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府による経済対策や金融政策により、景気は緩やかな回復基調が続く中で、消費税率の引き上げに伴う駆け込み需要の反動の長期化や消費マインドの低下、海外景気の下振れなどの要因により依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような環境の下で、当社グループは、映像ビジネスにおいて幅広い事業展開を行っており、経営ビジョンに掲げております「映像コミュニケーションにおける新たな価値創造」に向けて、グループの総合力を発揮し、収益力及び財務体質を強化することに取り組んでまいりました。
これらの結果、当連結会計年度における当社グループの業績につきましては、売上高は556億51百万円(前年同期比8.0%増)、営業利益は17億47百万円(前年同期比14.7%減)、経常利益は16億64百万円(前年同期比23.6%減)、当期純利益は12億46百万円(前年同期比19.0%減)を計上いたしました。
なお、平成27年4月1日付で当社子会社を通じてSDI Media Central Holdings Corp.の株式を取得しましたが、 販売費及び一般管理費において約6億円の買収関連費用を計上しております。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
① 映像技術サービス事業
ポストプロダクション作業におきましては、テレビ番組等の受注を中心に低調に推移しました。映画分野におきましては、デジタルシネマ関連作業での受注は低迷しましたが、旧作のアーカイブ作業は前年同期の実績を大幅に上回りました。また、市場規模の縮小により、パッケージ(DVD、ブルーレイディスク)の売上が前年同期の実績を下回りました。
この結果、当連結会計年度における当該事業分野の業績は、売上高は151億98百万円(前年同期比4.8%減)、営業利益は11億41百万円(前年同期比16.4%減)となりました。
② 映像ソフト事業
CM制作におきましては、受注本数の増加に加え大型案件を確保したことにより好調に推移し、前年同期の実績を上回りました。コンテンツ制作におきましては、劇場映画「STAND BY MEドラえもん」「紙の月」「寄生獣」「暗殺教室」等の大型作品を制作しました。またイベント映像関連では、3Dプロジェクションマッピングの映像制作等が好調に推移いたしました。
この結果、当連結会計年度における当該事業分野の業績は、売上高は143億6百万円(前年同期比32.3%増)、営業利益は5億73百万円(前年同期比65.5%増)となりました。
③ 放送事業
放送分野におきましては、「イマジカBS」「歌謡ポップスチャンネル」「FOODIES TV」の3チャンネルを運営しております。「イマジカBS」は、加入者が着実に増加しており増収基調が続いております。「歌謡ポップスチャンネル」は、ケーブルテレビの加入者及び広告収入が増加し、好調に推移いたしました。また、ホテル事業分野におきましては、安定的な受注と経費等の圧縮により営業利益は前年同期の実績を上回りました。
この結果、当連結会計年度における当該事業分野の業績は、売上高は56億10百万円(前年同期比2.5%増)、営業利益は55百万円(前年同期は営業損失92百万円)となりました。
④ 映像システム事業
イメージング分野におきましては、新製品の導入により、主力の高速度デジタルビデオカメラの販売が、国内・海外販売ともに好調に推移し前年同期の実績を上回りました。プロ用映像機器分野におきましては、大型案件等の受注や保守収入により前年同期の実績を上回りました。またCADソリューション分野におきましては、CADシステムにおける主力の新商品の販売が堅調に推移いたしました。
この結果、当連結会計年度における当該事業分野の業績は、売上高は129億39百万円(前年同期比8.5%増)、営業利益は13億71百万円(前年同期比10.3%増)となりました。
⑤ 人材コンサルティング事業
人材派遣・請負サービス分野におきましては、主力の派遣事業では主にWeb職種やゲームエンタテインメント職種を中心に派遣者数が増加したことにより、前年同期の実績を上回りました。映像技術職種におきましても、派遣者数が増加し堅調に推移いたしました。一方、コンテンツ制作受託の分野におきましては、ゲーム制作受託案件の受注が低迷したことにより、前年同期の実績を下回りました。
この結果、当連結会計年度における当該事業分野の業績は、売上高は119億31百万円(前年同期比6.8%増)、営業利益は3億28百万円(前年同期比8.2%減)となりました。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、資金という。)は、前連結会計年度末に比べて212億50百万円(243.5%)増加し、299億77百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
1)営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は、前連結会計年度末に比べて8億36百万円(30.8%)増加し、35億52百万円となりました。
これは、主に売上債権及びたな卸資産の減少によるものであります。
2)投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果使用した資金は、前連結会計年度末に比べて80百万円(5.2%)減少し、14億72百万円となりました。
これは、主に有形固定資産の取得に伴う支出によるものであります。
3)財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果獲得した資金は、191億37百万円となりました。(前連結会計年度は7億3百万円の支出)
これは、主に短期借入金、長期借入金の調達によるものであります。