有価証券報告書-第68期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/25 15:50
【資料】
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【項目】
130項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度における経済状況は、地政学的リスクの影響、新興国経済の減速等の不安要素はあるものの、米国景気の回復や、国内における金融緩和政策等による円高の是正や株価の上昇等により、概ね景気は緩やか回復しつつあります。
このような状況下、当社グループは、中期経営計画「Dynamic Vision」(平成25年度~平成27年度)に掲げる重点戦略を強力に推進し、企業価値の向上および経営基盤の強化を図るとともに受注・売上の確保に努めました。
当連結会計年度の売上高は95,379百万円(前期99,331百万円に比し4.0%減)となりました。損益面におきましては、営業利益は2,926百万円(前期6,024百万円に比し51.4%減)、経常利益は3,532百万円(前期3,340百万円に比し5.8%増)、当期純利益は1,991百万円(前期3,984百万円に比し50.0%減)となりました。
事業のセグメントの業績は次のとおりであります。
① 理科学・計測機器事業
電子顕微鏡への引合いは引き続き好調であり、材料・医学・生物分野における開発研究から品質管理等の幅広い分野からの要求に応えました。特に透過電子顕微鏡の需要は旺盛で市場での高い評価が受注に寄与しましたが、国内における補正予算需要の減少により売上は減少しました。
当事業の売上高は69,220百万円(前期比4.8%減)となりました。
② 産業機器事業
電子ビーム描画装置の受注は順調に推移しましたが売上は減少しました。電子ビーム蒸着用電子銃・電源の売上は堅調に推移しました。
当事業の売上高は7,436百万円(前期比18.2%減)となりました。
③ 医用機器事業
国内向け生化学自動分析装置の売上は堅調に推移しました。海外はOEM供給先であるシーメンス向け新製品投入効果により売上が伸長しました。
当事業の売上高は18,722百万円(前期比6.7%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は11,465百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,825百万円増加しました。
当連結会計年度における各活動によるキャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動による資金の増加は9,404百万円(前期は1,812百万円の資金の増加)となりました。これは、たな卸資産の増加があった一方で、売上債権の減少および仕入債務の増加等により増加したものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動による資金の減少は2,711百万円(前期は2,779百万円の資金の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出等により減少したものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動による資金の減少は3,377百万円(前期は2,835百万円の資金の増加)となりました。これは主に、借入金、社債の返済等および自己株式の取得による減少によるものであります。