有価証券報告書-第107期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 9:13
【資料】
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【項目】
98項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府、日銀による積極的な経済政策や金融緩和策により、異常な円高、長期にわたるデフレから脱却の兆しが窺え、企業の景況感は徐々に改善してまいりました。また海外に目を転じますと、米国経済が堅調に推移する中、同国の金融緩和策の縮小懸念による新興国経済の成長の減速、紛争の懸念されるウクライナ情勢など、経済の安定的な成長が危惧されるような問題が生じており、先行き不透明な状況にあります。
このような経済環境において、当社グループは国内の設備更新需要の掘り起しに注力するとともに、海外での需要に対しても積極的に対処できる体制の整備・充実を図ってまいりました。
その結果、当連結会計年度の受注高は4,781百万円(前年同期比15.0%増)、売上高は4,431百万円(前年同期比11.7%増)となりました。
主なセグメントの状況は、次のとおりであります。
(電源機器)
当連結会計年度の電源機器は、積極的な技術提案やますます多様化する顧客ニーズにきめ細やかにスピード感をもって対応するなど、受注確保に向けた活動により、今年度後半より大型電源機器や小型電源機器の多台数案件の受注を確保するに至りました。その結果、受注高は1,377百万円(前年同期比4.3%増)、売上高は1,295百万円(前年同期比7.3%増)となりました。
(表面処理装置)
当連結会計年度の表面処理装置は、顧客の目指す生産体制を満足させ得る技術提案、国内の更新需要の掘り起こし、海外子会社の活用による中国及び東南アジア向け設備需要の開拓、修理メンテナンス案件に対する積極的な対応等により、受注・売上の拡大を図りました。その結果、受注高は1,688百万円(前年同期比14.1%増)、売上高は1,645百万円(前年同期比17.6%増)となりました。
(電気溶接機)
当連結会計年度の電気溶接機は、自動車関連業界を中心に海外生産体制の構築を急がれる顧客や、国内生産体制の見直しに着手される顧客等の新規・更新需要が回復する中、永年培ってまいりました信頼性の高い溶接機及び制御機器等の販売が海外を含め順調に推移いたしました。その結果、受注高は790百万円(前年同期比4.4%増)、売上高は784百万円(前年同期比3.7%増)となりました。
(環境機器)
当連結会計年度の環境機器は、地球環境保全について国際的な取り組みが進展する中、リサイクル関連機器及び各種液管理機器の機能改善に取り組んでまいりました。当該製品群は、表面処理装置に付帯する割合が大きく、当連結会計年度における表面処理装置の受注増に伴い、受注高は340百万円(前年同期比13.3%増)、売上高は316百万円(前年同期比5.5%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、期首時点に比べて59百万円減少し1,114百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は18百万円(前年同期は収入321百万円)となりました。
収入の主な内訳は、仕入債務の増加額205百万円等であり、支出の主な内訳は、売上債権の増加額292百万円、たな卸資産の増加額57百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は48百万円となり、前連結会計年度と比べ4百万円支出の増加となりました。
支出の主な内訳は有形・無形固定資産の取得による支出47百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は0百万円となり、前連結会計年度と比べ19百万円支出の減少となりました。