有価証券報告書-第56期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/23 13:01
【資料】
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【項目】
119項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度の当社が属するプリント配線板業界の状況は、国内は経済金融政策の取り組みや円安の為替により回復が続いたものの勢いは弱く、海外では中国・アジア等の新興国経済の成長率低下により不透明な状況が続きました。
このような状況の中、当社グループの業績は、国内では家電製品や電子部品等が好調に推移し、自動車関連分野も回復傾向が続いたことで前期を上回り、海外は家電製品と自動車関連分野が好調に伸びたことや円安の為替も加わったことで売上を伸ばしました。この結果、売上高は16,121百万円(前年同期比7.6%増1,140百万円の増収)となりました。
製品別では、片面プリント配線板は国内外でLED照明等の家電製品が好調だったことや海外で自動車関連分野も好調に伸びたことから前期を上回り8,888百万円(前年同期比14.2%増1,106百万円の増収)、両面プリント配線板は、海外で家電製品や自動車関連分野が好調だったものの事務機分野の需要減や国内で家電製品のLED照明等の需要が片面プリント配線板へシフトしたことや自動車関連の需要が前期には届かなかったことから5,187百万円(前年同期比1.7%減90百万円の減収)、その他の売上高は、搬送用治具がスマートフォン関連で好調に推移した結果2,045百万円(前年同期比6.5%増125百万円の増収)となりました。
利益面については、国内の品質改善や生産効率化と海外での製造設備の自動化推進による省人化や調達コストの削減等の改善が進んだ結果、営業利益は798百万円(前年同期比44.3%増245百万円の増益)、経常利益は786百万円(前年同期比19.1%増126百万円の増益)、当期純利益は実装事業子会社の収支改善が計画を下回ったため53百万円の固定資産減損損失を計上したものの投資有価証券の売却や少数株主持分の取込み等により519百万円(前年同期比64.2%増203百万円の増益)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①日本
日本では、両面プリント配線板の売上は自動車関連が前期には届かなかったものの片面プリント配線板の売上がLED照明等の家電製品で好調に推移し、搬送用治具もスマートフォン関連の売上が伸びた結果、売上高は6,943百万円(セグメント間の内部取引高を含む、前年同期比1.5%増103百万円の増収)、セグメント利益(営業利益)は12百万円(前年同期比44.6%減10百万円の減益)となりました。
②中国
中国では、家電製品や自動車関連分野で片面・両面プリント配線板共に受注が伸び、円安の為替も加わった結果、売上高は8,023百万円(セグメント間の内部取引高を含む、前年同期比17.7%増1,208百万円の増収)、セグメント利益(営業利益)は調達コスト等の削減もあり755百万円(前年同期比29.4%増171百万円の増益)となりました。
③インドネシア
インドネシアでは、片面プリント配線板の販売が事務機分野や家電製品を中心に受注が伸び、円安の為替も加わった結果、売上高は2,531百万円(セグメント間の内部取引高を含む、前年同期比15.6%増340百万円の増収)、セグメント利益(営業利益)は製造設備の自動化推進による生産性の向上や調達コスト等の削減により24百万円(前年同期比77百万円の増益)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度より232百万円減少し、2,357百万円となりました。各活動別のキャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加額は、564百万円(前年同期は1,302百万円の増加)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益734百万円、減価償却費471百万円、売上債権の増加517百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少額は、616百万円(前年同期は622百万円の減少)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出620百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の減少額は、449百万円(前年同期は1,388百万円の減少)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出664百万円、長期借入れによる収入554百万円、短期借入金の純減少252百万円によるものであります。