有価証券報告書-第49期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)

【提出】
2022/06/30 13:32
【資料】
PDFをみる
【項目】
131項目

研究開発活動

(1) 研究開発体制と開発内容
開発スタッフ200名により「情報システム事業」及び「制御システム事業」各々の研究開発を行っております。当連結会計年度における研究開発費の総額は627百万円であり、セグメントの研究開発活動及び研究開発費の金額は次のとおりとなっております。
(情報システム事業)
当連結会計年度における情報システム事業の研究開発活動の実績は以下のとおりであり、開発スタッフ30名、研究開発費は605百万円であります。
① ホールコンピューティングシステムの主な開発活動
・「変更承認申請書」を取り込むことで、煩雑な機種入替業務を短時間で完了させる「楽らく入替運用オプション」機能を開発しました。
・開店前の人混み解消の為、ファンがWeb画面から「台抽選」や「台予約」にエントリー出来る機能を開発しました。
・全国から収集した「客入数データ」をパチンコホール向けに公開する商圏分析サービス「Market-SIS」において、数多くの企業様との自動連係を実現しました。
・チェーン店のホールデータの閲覧・分析を可能とするクラウドサービス「ClarisLink」を開発しました。
② 情報公開製品の主な開発活動
・「遊タイム」搭載機の台選びを、より分かりやすく出来るように、「遊タイム」に対応したデータ表示機能を拡充しました。
③ プリペイドシステムの主な開発活動
・ファンのカード・紙幣・賞品の取り忘れ対応する為、CRユニット・台間メダル貸機・精算機だけでなく、POSにおいても顔画像を撮影し、別人による利用が無いかどうかを比較判定する機能を開発しました。
・スマートパチンコ、スマートパチスロに対応した台間ユニットを開発しました。
(制御システム事業)
当連結会計年度における制御システム事業の研究開発活動の実績は以下のとおりであり、開発スタッフ170名、研究開発費は21百万円であります。
・遊技機を取り巻く市場環境の変化に対し、今後の市場を見据えた優位性のある遊技機の企画考案を行うとともにソフト開発においては効率化ツール等を活用し、品質の向上と開発期間の短縮に努めました。
・グループ会社を含めた開発体制の見直しを行うことで、連携強化による開発工程の効率化を推進しました。
・新規ハード技術の調査・分析を行うとともに、次世代ユニットの製品化に向けた研究活動を推進しました。
・パチンコ遊技機の新規開発獲得のため、有力コンテンツの発掘及び企画提案活動に取組みました。
・パチスロ遊技機における、企画、ソフト・ハード開発、製造まで一貫した受託開発体制の構築に取組みました。
・遊技機以外の映像制作、ソフト開発の受託により、販路拡大を図りました。
・アミューズメントコンテンツでは、スマートフォン向けライブラリの全体的なバージョンアップを行うと共に開発中複数案件向けの個別機能拡張対応を行いました。
(2) 知的財産権に関する活動
年々、知的財産権の重要性が高まる中、当社は特に特許権に関しては最重要の経営資源と位置付け、企業利益に貢献する活動を行っております。
その基本方針としましては以下のとおりであります。
① 散発的な出願ではなく、戦略的系統的な出願をする。
② 特許報奨制度のインセンティブ付与により出願の質を高める。
③ 社内への知的財産権に関する危機管理の浸透をはかる。
④ 適切な特許権行使をする。