有価証券報告書-第100期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/23 13:12
【資料】
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【項目】
114項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における世界経済は、米国では緩やかな回復を続けるなか、欧州も弱いながらも持ち直しの動きを見せております。またアジア地域においては、中国では景気の減速感が続いたものの緩やかな拡大が継続している一方、タイ、インド、インドネシアなどの新興国では停滞感も見られます。世界経済は総じて緩やかな回復基調にありますが、一部の地域においては弱さを含んだ状況にあります。
国内経済は、第2次安倍政権発足以降、金融緩和による消費拡大と財政政策による内需の底上げが生じ、緩やかな回復基調となりました。
当社グループの主要取引先であります自動車業界においては、北米において買い替え需要が継続し、中国においては販売台数が2,000万台に達するなど、海外需要は全体的に拡大傾向にありますが、欧州は依然として弱含みで推移しており、アジアにおける新興国においては足踏み状態が続いております。国内市場においては、上期はエコカー補助金の政策効果一巡による販売減があったものの、下期は景況感の改善に消費税増税前の駆け込み需要が相まって、販売増加の傾向が見られました。
こうした状況のなか、当社グループにおいては、生産体制の見直し、生産効率の向上、原価改善の推進、サプライチェーンの見直し及び物流費の低減などの収益改善活動等に積極的に取り組んでまいりました。
当連結会計年度の業績は、売上高は3,993億円(前年度比9.3%増)となり、営業利益は27億円(前年度は3億円の営業損失)、経常利益は23億円(前年度は11億円の経常損失)となり、当期純利益は32億円(前年度は40億円の当期純損失)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
①日本
売上高は2,460億円と前年度に比べ10億円(0.4%減)の減収となりました。セグメント利益は30億円(前年度比194.8%増)となりました。
②北米
売上高は743億円と前年度に比べ151億円(25.7%増)の増収となりました。セグメント損失は15億円(前年度は22億円のセグメント損失)となりました。
③欧州
売上高は241億円と前年度に比べ55億円(29.6%増)の増収となりました。セグメント損失は5億円(前年度は7億円のセグメント損失)となりました。
④アジア
売上高は716億円と前年度に比べ178億円(33.2%増)の増収となりました。セグメント利益は利益は19億円(前年度比34.1%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当社グループの現金及び現金同等物は、前年度末に比べ23億円増加し、202億円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の営業活動の結果、得られた資金は232億円であり、前年度に比べ84億円(56.6%増)の増加となりました。これは、仕入債務が増加したこと、たな卸資産が減少したことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の投資活動の結果、使用した資金は132億円、前年度に比べて57億円(30.3%減)の支出の減少となりました。これは、投資有価証券の売却及び償還による収入が増加したことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の財務活動の結果、使用した資金は107億円(前年度は36億円の収入)となりました。これは、有利子負債が減少したことなどによるものであります。