有価証券報告書-第72期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 13:19
【資料】
PDFをみる
【項目】
117項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、消費税率引き上げ後の個人消費の回復がやや遅れたものの、経済対策の効果や円高の是正等により、企業収益の改善や設備投資の持ち直しが見られ、緩やかながら回復基調で推移いたしました。また、世界経済は、中国等のアジア新興国では成長に鈍化が見られたものの、米国の景気回復や欧州経済の持ち直し等により、全体としては堅調に推移いたしました。
主要取引先であります自動車業界におきましては、国内の自動車生産台数は、消費税率引き上げ後の販売数量の減少等により前年を下回りましたが、海外では北米・中国・欧州等での需要拡大により世界の自動車生産台数は前年を上回ることとなりました。
このような状況下において当社グループは、グローバル市場での事業拡大に総力を挙げて取り組むとともに、生産性の向上、原価低減及び経費削減の活動を推進し、企業体質の強化を図ってまいりました。
セグメントごとの業績は次のとおりです。
①日本
主力の自動車用バックミラーの販売数量が前年実績を下回った結果、売上高は35,309百万円となり、前連結会計年度に比べて1,317百万円(3.6%)の減少となりました。また、営業利益につきましては、生産効率化や原価低減活動等の合理化を推進いたしましたが、売上高の減少等により、2,961百万円と前連結会計年度に比べて291百万円(9.0%)の減少となりました。
②アジア
タイ国での自動車販売の低迷が影響したものの、為替換算上の影響等により、売上高は17,999百万円となり、前連結会計年度に比べて1,390百万円(8.4%)の増加となりました。営業利益は、合理化施策の効果や為替換算上の影響により1,691百万円となり、前連結会計年度に比べて489百万円(40.7%)の増加となりました。
③北米
堅調な個人消費の回復基調が続く中、新車への買い替え需要の増加等により自動車生産台数が増加したことや、為替換算上の影響により、売上高は11,346百万円となり、前連結会計年度に比べて2,475百万円(27.9%)の増加となりました。営業利益は売上高の増加や合理化施策の効果等により1,035百万円となり、前連結会計年度に比べて818百万円(377.6%)の増加となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は64,655百万円となり、前連結会計年度に比べて2,547百万円(4.1%)の増加となりました。
また、経常利益は6,748百万円となり、前連結会計年度に比べて1,239百万円(22.5%)の増加、当期純利益は連結子会社での繰延税金資産の計上に伴う増益効果もあり4,847百万円となり、前連結会計年度に比べて1,385百万円(40.0%)の増加となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度と比較して2,198百万円増加し、当連結会計年度末には18,784百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況につきましては次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動による資金の増加は、6,098百万円(前連結会計年度は5,671百万円の増加)となりました。これは、主に税金等調整前当期純利益6,880百万円、減価償却費2,914百万円、売上債権の増加320百万円、製品保証引当金の減少264百万円、たな卸資産の増加459百万円、仕入債務の減少45百万円、法人税等の支払1,990百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動による資金の減少は、3,606百万円(前連結会計年度は1,765百万円の減少)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出3,608百万円、無形固定資産の取得による支出473百万円、有形固定資産の売却による収入1,005百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動による資金の減少は、896百万円(前連結会計年度は262百万円の減少)となりました。これは、主に長期借入れによる収入1,600百万円、短期借入金の純減額829百万円、長期借入金の返済による支出1,452百万円、配当金の支払額258百万円によるものであります。