有価証券報告書-第86期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/25 13:37
【資料】
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【項目】
110項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府による経済対策や日本銀行による金融緩和策等を背景に為替相場も円高の是正により、企業収益の改善や設備投資の持ち直し等が見られ、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、世界経済は新興国の経済動向や消費税増税に伴う個人消費の落ち込みリスク等があり、景気の先行きについては不透明な状況が続いております。
当社グループの事業の中心である自動車部品につきましては、消費増税前の駆け込み需要の伸び悩み、現地調達化の進展と、中国をはじめとするアジアの新興国、資源国の成長の鈍化による顧客の販売鈍化の影響が、円高の是正の効果を打ち消し、緩やかな持ち直しに留まりました。
このような市場環境の中で当社グループは、生産性の向上や原価改善並びに経費削減に努めてまいりました。
これにより、売上高は16,299百万円(前期比360百万円増)、営業利益は1,362百万円(前期比133百万円増)、経常利益は1,908百万円(前期比490百万円増)、当期純利益は1,388百万円(前期比548百万円増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりです。
①自動車部品製造
主力のエンジンバルブを含む当セグメントは、消費増税前の駆け込み需要の伸び悩みにより、国内需要は低調に推移しました。また海外につきましては、中国の子会社である富士气門(広東)有限公司の本格稼働に伴う販売増加等があり、売上高は15,563百万円(前期比453百万円増)、セグメント利益(営業利益)は1,256百万円(前期比139百万円増)となりました。
②流通
当セグメントにおきましては自動車部品関連は堅調に推移しましたが、主要顧客の内製化の進展により、取引量が減少したため、売上高は736百万円(前期比93百万円減)、セグメント損失(営業損失)は15百万円(前期はセグメント損失4百万円)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ529百万円減少し、8,780百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は、1,163百万円(前連結会計年度比51.4%減)となりました。
収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益2,214百万円であり、支出の主な内訳は、売上債権の増加246百万円、たな卸資産の増加113百万円、法人税等の支払843百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は1,800百万円(前連結会計年度比82.9%増)となりました。
これは、主に有形固定資産の取得による支出2,366百万円及び有形固定資産の売却による収入603百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は223百万円(前連結会計年度は247百万円の減少)となりました。
これは、主に配当金の支払205百万円及び少数株主からの払込みによる収入430百万円によるものであります。