四半期報告書-第5期第2四半期(平成27年7月1日-平成27年9月30日)

【提出】
2015/11/06 13:51
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【項目】
36項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における国内の経済情勢は、設備投資の陰りや輸出の減少などが認められ、景気が停滞しています。
海外においては、米国は内需が堅調で、金融市場の正常化を目指す動きがある一方、中国経済の減速、資源価格の下落が資源国や東南アジア等の新興国経済に影響を与えており、全体として景気が停滞しています。
自動車業界におきましては、国内は、景気の足踏みや軽自動車増税等により、販売が低迷したことから、生産台数が減少しました。海外では、北米で好調な市場環境が続いていますが、東南アジアは回復が遅れる懸念が強まっており、中国でも需要の減速が目立っています。
このような経営環境の中、当社グループでは、開発・提案力を更に強化し、よりタイムリ-かつフレキシブルに世界各地域のお客様の多様なニーズに対応できる物造り体質の実現に取り組むとともに、受注変動に柔軟に対応する生産・技術領域の体質改善に取り組み、全社的原価低減を目指しています。
当第2四半期連結累計期間の業績については、国内・中国の減産等の影響があったものの、北米・アジアの増産が売上を牽引し、売上高は112,185百万円(前年同期比24.2%増)、営業利益は6,060百万円(前年同期比48.5%増)、経常利益は5,463百万円(前年同期比38.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,462百万円(前年同期比50.3%増)となりました。
報告セグメントごとの業績は次のとおりであります。
①日本
売上高は、主要得意先の減産による量産売上の減少があったものの、試作売上の増加等が寄与して、26,446百万円(前年同期比2.1%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は、減価償却費の増加があったものの、生産・技術領域での原価低減活動を強力に行った結果、918百万円(前年同期比71.4%増)となりました。
②北米
売上高は、得意先の増産による量産売上の増加や新機種立ち上げによる型設備売上の増加に加え、為替影響により、46,152百万円(前年同期比45.1%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は、増収効果等により、2,501百万円(前年同期比76.5%増)となりました。
③欧州
売上高は、型設備売上の増加に加え、為替影響により、6,147百万円(前年同期比22.5%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は、労務費及び製造経費の増加等があったものの、増収効果により、722百万円(前年同期比29.1%増)となりました。
④アジア
売上高は、主力市場であるタイでの生産が回復基調にあり、19,627百万円(前年同期比37.2%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は、増収効果に加え、昨年度からのタイでの原価低減の取組み等により、1,813百万円(前年同期比185.2%増)となりました。
⑤中国
売上高は、生産台数の減少や機種構成の悪化があったものの、為替影響により、15,560百万円(前年同期比0.7%減)となりました。セグメント利益(営業利益)は、機種構成の悪化や、減価償却費の増加により、75百万円(前年同期比92.2%減)となりました。
⑥南米
売上高は、量産売上及び新機種立ち上げによる型設備売上の増加等により、5,783百万円(前年同期比16.3%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は、増収効果等により、214百万円(前年同期比212.3%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末より166百万円減少し、227,524百万円となりました。これは主に、売掛金及び仕掛品の減少によるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末より3,299百万円減少し、108,346百万円となりました。これは主に、短期借入金及び未払金の減少によるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末より3,132百万円増加し、119,177百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、14,484百万円となり、前連結会計年度末に比べ、3,263百万円増加しました。
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、前年同四半期連結累計期間に比べ、9,298百万円増加し、17,258百万円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益及び減価償却費の増加によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、前年同四半期連結累計期間に比べ、8,309百万円減少し、12,536百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出の減少によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、前年同四半期連結累計期間に比べ、11,375百万円増加し、3,791百万円となりました。これは主に、短期借入金の純増減額の減少及び長期借入による収入の減少によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、218百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。