有価証券報告書-第39期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/28 15:03
【資料】
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【項目】
112項目

研究開発活動

当社グループは、基本理念にある「独創的発想でお客様の期待を超える価値を提供する」ことを目指し、研究開発を行っております。コンピュータシミュレーションや各種性能試験、計測技術、材料物性試験などの基盤研究の成果を開発力強化に資することで、お客様のニーズにスピーディに対応できる開発体制としております。又、これらの基盤研究をベースに独自技術の開発を推進し、独創的な新技術及び新商品をお客様に提案しております。特に、燃費向上を目的として、当社製品の効率向上や電子制御技術を用いた独自のデバイス提案、軽量化材料の適用や最適設計技術を用いた軽量化の提案などに重点的に取組んでおります。
当社の技術範囲は、エンジン潤滑及び冷却系機器、トランスミッション制御部品、ステアリングシステム及び駆動系部品など多岐にわたります。
当連結会計年度に於ける研究開発費は、27億円であります。
研究開発活動の主要な成果は、次のとおりであります。
(1) オイルポンプ
燃費向上を目的に、エンジン潤滑用ポンプの吐出圧を制御する独自技術をお客様に積極提案し、早期量産化を目指しております。また、トランスミッション用オイルポンプにおいて、燃費改善のため2つのロータを最適配置したポンプ、及び新開発の10速オートマチックトランスミッション用ポンプを上市しました。今後も更なる燃費向上を目指して、電子制御オイルポンプの開発を強化すると共に、市場ニーズに応える新技術開発を進めて参ります。
(2) ウォーターポンプ
軽量化技術としてグローバル展開している樹脂製プーリーをお客様に積極提案中です。また、高効率を実現する樹脂製インペラについて、グローバル機種となる新型中型車への適用拡大を図りました。今後も更なる燃費向上を目的として、より高度な冷却制御を可能とする電子制御ウォーターポンプを開発し、量産に向けた準備を進めて参ります。
(3) ステアリングコラム
商品性向上を目的に操舵フリクション低減や衝突安全性能の安定化を可能とする技術を確立し、中型車に適用拡大しました。又、部品のコモナリティを強化しグローバルかつ廉価に提供することにより更なる適用機種拡大を見込んでいます。今後も競争力のある製品を提供し続ける為、更なる廉価・軽量・安全・快適化をキーワードとした新機構・新技術開発も併せて推進して参ります。