有価証券報告書-第81期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/30 16:40
【資料】
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【項目】
111項目

研究開発活動

当社グループは全社の事業戦略に基づいて長期の開発計画を立て、それに沿って各開発、設計部門において新製品の開発を進めております。
なお、当連結会計年度に支出した研究開発費の総額は384百万円であり、主として光学電子情報機器事業についてのものであります。
セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりであります。
○光学電子情報機器
・露出計部門
蛍光灯、LED光源、HMIなどの照明下においても正確な色温度等の光計測を実現するカメラ分野向け「スペクトロマスター C-700シリーズ」に加え、C-7000シリーズでの工業分野への本格展開を開始し、工業分野での知名度を高めると共に販路拡大に寄与しています。
また、フラッシュ光の測定を行う露出計L-478シリーズにおいては、測定時の操作利便性を追求したフラッシュ機器との無線通信を内蔵した電波モデルを新たに2モデルを開発・販売致しました。全世界共通の2.4GHz帯を無線周波数に採用したことで日本では初の電波機能付き露出計となり、高い評価を頂いております。
・入力機器部門
マークシートの読み取り装置であるOMRに記述式問題へ対応できるようイメージ読み取り機能を追加したことが市場で高く評価され、本年3月の東京都立高校入試に広く導入されましたが、さらに高い読み取り率、信頼性を維持しつつ、更に読み取り処理速度を高速化した製品を開発し2月に発売致しました。今年度も引き続きイメージ機能の拡充に向けて新製品開発をスタートさせます。
また、受託開発案件として高い読み取り率、信頼性を誇る小型マークシート端末の開発を4月に完了させ、本格量産を開始致しました。
・監視カメラ部門
需要が高まっているセキュリティ関連製品の監視カメラにおいては、カメラと記録装置を一体化した「記録一体型街頭防犯カメラ」の展開を行い、商店街や小学校周辺への設置が進んでいます。
また、監視カメラ市場における「高画質化」の流れに対応したアナログハイビジョン監視カメラの開発にも着手し、高画質化の主流となっているAHD方式、TVI方式の各モデルラインナップを4月から順次展開して参ります。本方式は既設の同軸ケーブルを使った配線が可能であり導入コストを抑えつつメガピクセルの高画質を実現できる事から市場での関心度が高く急速に普及が進んでいます。
さらに、アナログカメラに加え新ジャンルとして開発してきたIPカメラも順次リリースして行く予定です。
・粘度計部門
当社の粘度計は幅広い分野のお客様に高い評価を頂いております。昨年は装置組込用途向けの拡販に力を入れるとともに、中国市場へのインライン機導入も進んでおります。
今まで培ってきた実績と信頼性をベースに、今後の拡充を推進してまいります。