有価証券報告書-第69期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/24 12:54
【資料】
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【項目】
120項目

研究開発活動

当グループは、製品を通じてお客様に「喜び」を提供するために、二輪車及び四輪車のシート・内装品の製品開発と、より魅力のある高機能な製品実現に向け「安全」「環境」「魅力・快適」の3つの要素を基軸とした先進技術の研究開発を、常にチャレンジングな姿勢で行っています。
日本、米州、中国、アジア、欧州に開発拠点を構え、各地域に適した製品を効率良く開発することで、多様化するお客様のニーズに応えております。なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は129億円です。
事業セグメントごとの研究開発活動の状況は以下のとおりです。
(二輪事業)
① 環境対応技術
二輪車用シートにおけるクッション材の研究により、材料の製造統合化を行い、製品生産工程からのCO2排出量削減に貢献しています。
② 魅力・快適技術
二輪車用シートにおいてコンピュータシミュレーションを用いた乗り心地、構造の評価を行い、快適性能を考慮した製品を効率よく開発しています。
(四輪事業)
① 安全技術
自動車の安全性能向上のため、世界各国の安全に関する法規・アセスメントの動向調査、実際の事故データによるシート・内装品に関する情報解析等を行ない、それらの結果を踏まえ、より高い安全性能を備えた製品を開発しています。
また、全方向からの衝突に対する、乗員への衝撃軽減機能や眠気を低減することによる事故防止等の研究を行い、製品開発へ展開しています。
② 環境対応技術
環境に配慮した材料の開発や、最適設計による部品の統合、新たな加工技術の開発により製品の軽量化を図っています。
③ 魅力・快適技術
より魅力ある商品を目指し、ユーザー目線に立った使い勝手の良い多彩なシートアレンジ機構の開発や、安全・快適をサポートする各種電子制御デバイス部品の開発、製品に高質感を与える加工技術、加飾技術の開発、更に、快適性の追求として産学共同で生理学の基礎研究等を展開しています。
また、新たな商品創出の取組みとして、ユーザーが求める”魅力“を模索する社内プロジェクトを発足させ、活動を進めています。
(その他事業)
二輪事業及び四輪事業の各研究開発による成果をベースに、その他事業分野の特性に合わせた技術開発を行い、商品デザインを含めた高品質・高機能な製品を商品化しています。
これら研究開発活動を更に進化させ、全世界のお客様に満足して頂ける魅力ある商品を創出していきます。