有価証券報告書-第72期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/06/27 14:28
【資料】
PDFをみる
【項目】
152項目

研究開発活動

当社グループにおける研究開発活動は当社が行っております。当社グループの研究開発活動は、顧客ニーズ、市場状況、当社重要技術から開発ロードマップを定め、その方向性に従い製品開発を進めています。また、VE(バリューエンジニアリング)による製品の更なる改良、改善及び新製品開発も行っています。
当連結会計年度における主な研究開発活動は以下の通りです。
・施設園芸用ハウスの大規模化と、その暖房、CO2供給に利用される暖房機器の高効率化と排ガスのクリーン化に対応する大規模施設向け高性能温水発生機を開発し、72期8月に上市しました。
・施設園芸用ヒートポンプは、寒冷地仕様10馬力ヒートポンプの開発を進め、72期9月に上市しました。また、低騒音化を図ったVE機開発を進めており、73期7月に上市する予定です。
・工場用温風暖房機(熱風炉)の小型高出力型開発を継続して進めており、73期9月からモニター販売を予定しています。
・農業用ICTクラウド事業におけるサービスの向上を目指して「アグリネット アドバンス版」を73期10月に上市する予定で開発を進めています。この「アグリネット アドバンス版」は、お客様のニーズに応えるべく、基礎から再構築しなおして最新のIoT技術を採用したシステムです。高いリアルタイム性能を備え、また拡張性に優れたIoTシステムであり、現場機器の情報をリアルタイムでモニタリングできることや、他のIoTシステムとの連動も容易に実現できるシステムとして開発しています。また利用者の使い易さも追及し、操作画面のUI/UXを根本から見直し、画面デザインを一新する予定です。更にこの「アドバンス版」の上市にあわせて、これに対応した通信装置も開発しています。従来の「アグリネット」を「スタンダード版」と位置づけて、利便性の高い「アドバンス版」を新たにラインナップに追加し、施設園芸業界へサービス提供をして参ります。
・中規模圃場から大規模圃場に対応可能な環境制御盤「MC-6001」を開発して72期10月に上市しました。この制御盤は、ソフト面、ハード面共に改善を図った製品です。制御仕様は、ユーザーから評価を頂いている従来の制御仕様を基に機能拡張を施し、ハウス内の環境制御がより行いやすい機能を多数追加いたしました。また操作性を向上するために、カラー液晶画面とジョグダイヤルを採用し、現場目線での操作性改善を図っています。そして「アグリネット」との連携により更に利便性が高まる製品です。
・当社製品に組込む基板の共用化を図るために、共用制御モジュール基板の開発を進めています。また同時に小電力無線技術を用いた通信基板を開発しています。これらの基板を組み合わせることでICTを利用した新たなサービス展開と製品のコストダウン化を進めており、74期に上市する新製品へ適用していく予定です。
当連結会計年度の研究開発費は、788百万円となりました。