有価証券報告書-第53期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 14:54
【資料】
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【項目】
75項目

業績等の概要

(1)業績
当事業年度におけるわが国経済は、政府・日銀による経済対策や金融緩和を背景に企業業績の回復や設備投資の持ち直しが見られ緩やかな景気回復基調が見られるものの、中国及び新興国の減速懸念など、景気の先行きは依然として不透明な状況にあります。
スクリーン印刷用製版業界におきましては、主要顧客である電子部品・デバイス関連、とりわけスマートフォンやタブレット端末の需要の増加により、民生用電子機器関連の一部の製品の出荷額が増加傾向にありますが、本格的な回復には至っておりません。また、同業他社との価格競争が激しく引き続き厳しい状況が続いております。
このような状況のもと、当社におきましては、新たな生産設備への設備投資を実施すると共に高精度製品の安定生産、売上高の拡大に取り組んでまいりました。
その結果、売上高につきましては、製品売上高15億42百万円(前事業年度比10.7%増)、商品売上高1億6百万円(前事業年度比19.0%減)となり、売上高合計16億48百万円(前事業年度比8.1%増)となりました。
利益面におきましては、営業利益1億60百万円(前事業年度 営業損失19百万円)、経常利益2億10百万円(前事業年度比317.5%増)、当期純利益2億41百万円(前事業年度 当期純損失73百万円)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①スクリーンマスク
当セグメントにおきましては、受動部品用の売上が好調であったため、売上高12億53百万円(前事業年度比9.4%増)、セグメント利益は、3億58百万円(前事業年度比48.9%増)となりました。
②フォトマスク
当セグメントにおきましては、大型フォトマスクの売上が好調に推移した結果、売上高2億88百万円(前事業年度比16.7%増)、セグメント利益1億5百万円(前事業年度82.7%増)となりました。
③その他
当セグメントにおきましては、スクリーン印刷用資機材の売上が前年を下回り、売上高1億6百万円(前事業年度比19.0%減)となりましたが、利益面では改善がみられセグメント利益22百万円(前事業年度比9.9%増)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当事業年度の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べて4億41百万円増加し、17億71百万円となりました。
また当事業年度中における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果得られた資金は、4億3百万円(前事業年度1億97百万円)となりました。これは主に、税引前当期純利益2億72百万円や減価償却費1億1百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動で得られた資金は、47百万円(前事業年度35百万円の使用)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出10億円や有価証券の取得による支出3億円があったものの、有価証券の償還による収入7億円や定期預金の払戻による収入6億円、有形固定資産の売却による収入1億70百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動で使用した資金は、19百万円(前事業年度45百万円)となりました。これは、配当金の支払額19百万円によるものであります。