有価証券報告書-第74期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 11:06
【資料】
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【項目】
113項目

研究開発活動

当社グループ(当社および当社の関係会社)は、なつ印具や筆記具などの独創的な商品開発を行っております。対象領域は一般事務用品のみのとどまらず、今後大きな市場となることが予想されるシニア市場や消費意欲が高いキッズ・ジュニア市場向けなどの、個人向け文具まで広がっております。また、なつ印具や筆記具などのインキや素材、機構の研究開発のみならず、目覚ましく変化するIT社会への対応のためのソフトウェア開発、新規事業領域における基礎技術の研究開発にも注力しております。
当連結会計年度における研究開発費は、300,126千円となりました。
当社の研究開発領域は大別して以下の通りです。
(1)なつ印具領域においては、定番商品である「ネーム9」を女性に人気のあるラインストーンでかわいく彩れる「着せ替えパーツ デコスタイル」や、資料等へのページ番号付けに便利な自動で数字が繰り上がる「ページナンバースタンプ」を発売し、お客様より楽しく・快適に利用できるようになったと好評を得ております。また、キッズ向け商品として「捺す」ことで子どもの想像力と創造力をはぐくむ知育玩具「エポンテ」シリーズ3商品を、個人向け商品として黒い特殊のりで情報を“貼って隠す”新しいタイプの個人情報保護関連商品「ケスペタ」を発売するなど、新たな市場開拓に取り組んで参りました。
(2)筆記具領域においては、主に海外市場向け商品開発を行っておりますが、今期は海外向け商品の国内展開にも取り組み、以前より海外で販売しておりました連結式筆記具を「アートライン BLOX(ブロックス)」として、日本国内で発売いたしました。海外市場向け商品にも引き続き注力しており、今期は布用マーカー「Artline for Fabric」や「低腐食ペイントマーカー」の開発や、前期に引き続きコストダウン対策や地域特有の要望や用途にあった商品開発、各国の化学物質規制対応などに取り組んでおり、競争力の高い低価格で高品質な商品の提供を行い、ご支持をいただいております。
(3)IT関連領域においては、最新技術を取り入れて電子印鑑システム「パソコン決裁」や文書管理システム「DocGear Cabinet」のクラウドサービス化や、他社のサービスとの連携による利便性の向上に取組み、付加価値の高い商品開発を行いました。また、ITを利用した営業活動や他社との業務提携を通じ、事業の拡大を進めております。
(4)新規事業領域においては、産学共同で進めている個体差認証技術や、ナノハイブリッドマスターバッチ、環境に優しい新素材の開発等に継続的に取り組んでおり、事業拡大に寄与すべく研究を進めております。