有価証券報告書-第67期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 11:06
【資料】
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【項目】
111項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、経済政策等による円安、株価の上昇傾向となりましたが、消費税率引上げに伴う買い控えなどから需要はやや落ち込み、物価上昇や海外経済動向など先行きは依然不透明な状況で推移しました。
当年度の水産卸売業界は、市場流通量の漸減傾向に変化はなく、あじ等の生鮮大衆魚の単価は総じて上昇したものの、取扱数量は減少し、厳しい業界環境は継続しています。当連結会計年度の売上高は、798億35百万円(前年同期は810億23百万円)と減収、販売費及び一般管理費の削減をいたしましたが営業利益は1億24百万円(前年同期は3億68百万円)と減益となりました。持分法による投資損失等により営業外損益は10百万円(前年同期は17百万円)となり、経常利益は1億35百万円(前年同期は3億86百万円)、当期純利益は1億32百万円(前年同期は4億89百万円)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
水産物卸売業は、売上高は790億85百万円(前年同期は802億86百万円)、セグメント利益は△44百万円(前年同期は1億72百万円)となりました。冷蔵倉庫業は、売上高は4億51百万円(前年同期は4億34百万円)、セグメント利益は△1百万円(前年同期は23百万円)となりました。不動産賃貸業は、売上高は2億98百万円(前年同期は3億3百万円)、セグメント利益は1億69百万円(前年同期は1億72百万円)となりました。
当連結会計年度末の総資産は128億62百万円となり、前連結会計年度末に比べ17億12百万円減少いたしました。流動資産は81億81百万円となり、18億92百万円減少いたしました。これは主に売掛債権等の減少によるものです。固定資産は46億81百万円となり、1億79百万円増加いたしました。これは保有している投資有価証券の時価評価によるものです。当連結会計年度末の負債は82億41百万円となり、前連結会計年度末に比べ21億72百万円減少いたしました。流動負債は67億31百万円となり、18億55百万円減少いたしました。これは主に短期借入金の返済によるものです。固定負債は15億10百万円となり、3億16百万円減少いたしました。これは主に長期借入金の減少によるものです。当連結会計年度末の純資産は46億21百万円となり、前連結会計年度末に比べ、4億59百万円増加しました。これはその他有価証券評価差額金の増加と利益剰余金の増加によるものです。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の28.5%から35.9%となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ6億31百万円減少し、当連結会計年度末には23億30百万円となりました。
なお、当連結会計年度より、従来、「投資活動によるキャッシュ・フロー」に計上しておりました「利息及び配当金の受取額」及び「財務活動によるキャッシュ・フロー」に計上しておりました「利息の支払額」を、「営業活動によるキャッシュ・フロー」に計上する方法に表示方法の変更を行っており、遡及処理後の数値で前年度比較を行っております。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前当期純利益、減価償却費、売掛金の減少により12億48百万円の収入(前連結会計年度は9億20百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
貸付金の回収等により7百万円の収入(前連結会計年度は52百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
借入金の返済等により18億86百万円の支出(前連結会計年度は6億57百万円の支出)となりました。