半期報告書-第87期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2015/12/25 13:06
【資料】
PDFをみる
【項目】
106項目

業績等の概要

(1)業績
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、政府の経済対策や日銀の金融緩和策等により、企業業績や雇用環境に改善が見られるなど、緩やかな回復基調にあるものの、設備投資の基調は弱く、個人消費の回復も想定を下回り、中国経済を始めとするアジア新興国等の海外経済の下振れリスクの影響も懸念されるなど、景気の先行きは不透明なまま推移いたしました。
このような環境のなか、当企業集団は「拡大しよう グローバルネットワーク 工夫しよう ビジネスモデル」の行動指針のもと、国内では天然素材ビジネス、医薬品関連ビジネスの拡充など、新規ビジネスの開発に積極的に取り組み、新たに設立したエディットフォース株式会社は、遺伝子編集に係る技術開発や創薬事業に取り組んでいます。また、スマートフォン・タブレット向け光学フィルムの販売が伸び、一昨年グループ会社となった大洋マテリアル株式会社も黒字化を果たし、昨年買収した卓球ラケットラバー製造の大起ゴム工業株式会社も業績を伸ばしています。海外では一昨年上海にパートナー企業と合弁で設立したLED電球カバー製造会社も順調に業績を伸ばしており、更なる設備の拡充をいたしました。ベトナムでは、新たにホーチミンに駐在員事務所を設置しました。また、カンボジアとミャンマーにもナショナルスタッフを配置するなど新興国でのネットワークの整備を進めました。
業務改革面におきましては、海外のグループ会社へのTV会議システム及び会計システムの展開を継続し、更なる情報共有基盤の構築を進めました。また、ホームページの刷新を行い、オリジナル商材や商品群を明確にし、お客様からのアクセスツールとしての機能アップを図りました。
当中間連結会計期間の業績につきましては、売上高が470億22百万円と前年同期に比べ34億4百万円(7.8%)の増収となり、営業利益は8億61百万円と前年同期に比べ46百万円(5.8%)の増益、経常利益は9億2百万円と前年同期とほぼ同額、親会社株主に帰属する中間純利益は7億49百万円と前年同期に比べ1億79百万円(31.5%)の増益となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
なお、売上高については、セグメント間取引の相殺消去後の数値であり、営業利益については、セグメント間取引の相殺消去前の数値であります。
①合成樹脂
合成樹脂事業は、売上高293億24百万円(前年同期比115.2%)、営業利益は11億82百万円(前年同期比132.4%)となりました。
②化学品
化学品事業は、売上高71億12百万円(前年同期比89.3%)、営業利益は1億29百万円(前年同期比57.5%)となりました。
③電子材料
電子材料事業は、売上高105億76百万円(前年同期比103.8%)、営業利益は5億18百万円(前年同期比107.1%)となりました。
④その他
その他の事業は、売上高9百万円(前年同期比95.2%)、営業損失は31百万円(前年同期は営業利益63百万円)となりました。
なお、当中間連結会計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「中間純利益」を「親会社株主に帰属する中間純利益」としております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、91億82百万円となり、前中間連結会計期間末と比べ10億71百万円の増加となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローでは、13億34百万円の資金の収入となり、前中間連結会計期間と比べ16億41百万円の収入の増加となりました。その主な要因は、売上債権の減少額が28億27百万円増加したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローでは、11億円の資金の支出となり、前中間連結会計期間と比べ92百万円の支出の増加となりました。その主な要因は、定期預金の預入による支出の減少が2億78百万円、貸付けによる支出の減少が2億82百万円あった一方、投資有価証券の売却による収入の減少が7億15百万円あったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローでは、5億12百万円の資金の収入となり、前中間連結会計期間と比べ6億46百万円の収入の減少となりました。その主な要因は、社債の発行による収入の減少が5億87百万円あったことによるものです。