訂正半期報告書-第88期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/21 11:00
【資料】
PDFをみる
【項目】
106項目

業績等の概要

(1)業績
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調で推移した一方で設備投資の基調は弱く、個人消費は天候不順等による弱さも見られ、伸び悩みました。
また、世界経済は、中国をはじめとする新興国の経済成長の鈍化、中東地区等の地政学的リスクの存在、英国のEU離脱問題の影響、為替や原油価格の変動など依然として先行き不透明な状況であります。
このような環境のなか、当企業集団は「工夫しよう 丁寧な仕事と効率化 活用しようグループ力」の行動指針のもと海外では買収したパリレンコーティング事業の世界最大手であり、医療機器や電子機器のほか自動車や航空宇宙事業など様々な分野で採用実績のあるSpecialty Coating Systems,Inc.の事業の拡大と体制の構築に努めました。国内では設立したゲノム編集技術を医療や農業分野に提供するベンチャー企業であるエディットフォース株式会社が活動をスタートし、バイオテクノロジービジネスの更なる事業領域拡大を図っております。業績面ではスマートフォン・タブレット向け光学フィルムの販売が好調を維持し、国内グループ会社の業績も堅調に推移いたしました。
また、組織面におきましては、メディカル・ヘルスケアを中心にシリコーン材料を含む各種材料・部品の展開、顧客へのソリューション提供を強化することを目的とし、ライフ・ソリューション部および同部メディカルデバイスチームを新設し、活動を強化しております。
業務改革面におきましては、社員のワークスタイル改善・活性化、スペースの有効活用、書類の適正保管による情報セキュリティの強化等を目的として東京本社のフリーアドレス化を推進しました。また、経費精算の電子化を拡大し業務の効率化及び内部統制の強化を図りました。
当中間連結会計期間の業績につきましては、売上高が619億28百万円と前年同期に比べ149億5百万円(31.7%)の増収となり、営業利益は9億87百万円と前年同期に比べ1億25百万円(14.5%)の増益、経常利益は6億40百万円と前年同期に比べ2億61百万円(29.0%)の減益、親会社株主に帰属する中間純利益は1億96百万円と前年同期に比べ5億53百万円(73.8%)の減益となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
なお、売上高については、セグメント間取引の相殺消去後の数値であり、営業利益については、セグメント間取引の相殺消去前の数値であります。
①合成樹脂
合成樹脂事業は、売上高420億40百万円(前年同期比143.4%)、営業利益は12億99百万円(前年同期比110.0%)となりました。
②化学品
化学品事業は、売上高100億8百万円(前年同期比140.7%)、営業利益は3億44百万円(前年同期比265.8%)となりました。
③電子材料
電子材料事業は、売上高98億70百万円(前年同期比93.3%)、営業利益は3億25百万円(前年同期比62.8%)となりました。
④その他
その他の事業は、売上高9百万円(前年同期比108.2%)、営業利益は29百万円(前年同期は営業損失31百万円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、101億81百万円となり、前中間連結会計期間末と比べ9億98百万円の増加となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローでは、14億30百万円の資金の支出となり、前中間連結会計期間と比べ27億65百万円の支出の増加となりました。その主な要因は、仕入債務の増減額が25億19百万円増加した一方、売上債権の増減額が49億42百万円増加したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローでは、6億15百万円の資金の支出となり、前中間連結会計期間と比べ4億85百万円の支出の減少となりました。その主な要因は、投資有価証券の取得による支出の減少が5億7百万円あったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローでは、14億55百万円の資金の収入となり、前中間連結会計期間と比べ9億43百万円の収入の増加となりました。その主な要因は、社債の発行による収入の増加が11億85百万円あったことによるものです。