四半期報告書-第68期第2四半期(平成30年6月21日-平成30年9月20日)

【提出】
2018/11/02 9:51
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【項目】
28項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益が堅調に推移するとともに、雇用環境に改善が見られ、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、海外経済の不確実性や地政学リスクの影響などが懸念され、景気の先行きに不透明な状況が続いております。
当社グループの属する衣服・身の回り品業界におきましては、可処分所得の伸び悩みや将来に対する不安から消費者の節約志向は依然として根強く、引き続き厳しい経営環境が続いております。
このような経営環境の中で、当社グループは、黒字安定化を実現すべく、事業構造改革を推し進めております。
主力の卸売事業におきましては、PB(プライベートブランド)商品の開発や外販体制の強化により企画提案力の向上を図り、売上拡大に取り組んでまいりました。また、継続して物流改革に取組み、コスト削減を図ってまいりました。しかしながら、西日本豪雨や度重なる大型台風の襲来等の自然災害の発生及び記録的な猛暑の影響により夏物及び初秋物販売が低調に推移し、営業損益は前年同期を下回りました。
免税事業におきましては、団体バスでの来店を中心に来客数が増加し売上が伸長しておりましたが、9月におきましては、台風被害により関西国際空港が閉鎖されたことに伴い、インバウンド消費が大きく低迷することとなりました。
貿易事業におきましては、業務提携先と商談を重ね、中国への独占販売の権利を有したカラーキープシャンプー等を中心に商品輸出の準備を進めております。また、新たなヒット商品となりうる製品の開発も進めており、早急に中国国内の保税センターへ一括供給できるビジネスモデルを構築してまいります。
EC事業におきましては、売場中心の卸売事業のEC化を加速させるため、NHNグループ各社の支援を受けながら海外サプライヤー・バイヤーの参加も視野にいれたプラットフォームの開発に着手しておりますが、より優位性のあるプラットフォーム構築を目指すべく、その要件定義等に時間を有しており、当初の事業開始日程(2018年12月)から遅延し、2019年秋頃の事業開始になる見通しであります。
連結子会社であります株式会社サンマールが営む小売事業におきましては、百貨店催事への出店や新たに企業ユニフォームの受注など、店舗外売上の獲得を推進してまいりました。また、ユニセックスを基調としたカジュアルアイテムの開発を進めて、日本最大級のファッション通販サイト「ZOZOTOWN」に出店いたしました。
以上の結果、当社グループ全体の当第2四半期連結累計期間の売上高は、47億36百万円(前年同四半期比7.8%減)、営業損失は83百万円(前年同四半期は営業利益61百万円)、経常損失は1億11百万円(前年同四半期は経常利益40百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億14百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益44百万円)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(卸売事業)
売上高は、44億18百万円(前年同四半期比9.8%減)、営業利益は91百万円(同57.9%減)となりました。
(小売事業)
東京都内で小売事業を営む株式会社サンマールの売上高は60百万円(同3.2%増)、営業損失は8百万円(前年同四半期は営業損失4百万円)となりました。
(免税事業)
丸屋免税店による訪日旅行客向けの小売り販売を行う免税事業の売上高は2億58百万円(同40.9%増)、営業損失は4百万円(前年同四半期は営業損失4百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間の総資産は49億56百万円となり、前連結会計年度末に比べて2億30百万円減少いたしま した。これは主として商品が1億27百万円、流動資産(その他)が1億59百万円それぞれ増加する一方で、現金及び預金が5億82百万円減少したことによるものであります。
負債合計は30億40百万円となり、前連結会計年度末に比べて1億21百万円減少いたしました。これは主として買掛金が1億4百万円増加する一方で、短期借入金が1億3百万円、1年内返済予定の長期借入金が1億22百万円それぞれ減少したことによるものであります。
純資産は19億16百万円となり、前連結会計年度末に比べて1億9百万円減少いたしました。これは主として四半期純損失の計上により利益剰余金が1億25百万円減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて5億82百万円減少し、17億70百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動による支出は3億19百万円(前年同四半期比53.3%増)となりました。収入の主な内訳は、仕入債務の増加額1億4百万円であり、支出の主な内訳は、税金等調整前四半期純損失1億11百万円、たな卸資産の増加額1億28百万円、その他の支出1億61百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動による支出は28百万円(前年同四半期比90.6%減)となりました。収入の主な内訳は、差入保証金の回収による収入3百万円であり、支出の主な内訳は、固定資産の取得による支出30百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動による支出は2億35百万円(前年同四半期は0百万円の支出)となりました。支出の主な内訳は、短期借入金の純減少額1億3百万円、長期借入金の返済による支出1億22百万円であります。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。