業績予想修正の理由

●第２四半期（累計）連結業績予想について第２四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は民生機器向けのメモリ製品の販売が引き続き好調に推移したため、前回発表の業績予想を上回る見通しです。
利益面につきましては、ドル円相場が急速に円高に進行したことにより、当社が仕入先に対して保有する仕入値引ドル建債権の評価額の減少を含む為替レート変動による影響が△442百万円発生しました。前回発表時（５月９日）には、第２四半期累計期間において為替変動の影響が△375百万円発生すると見込んでおりましたが、仕入値引ドル建債権の評価額の減少額が想定より増加したため売上原価を押し上げることとなり、営業利益が減少し業績予想を下回る見通しです。経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、営業利益の減少に伴い業績予想を下回る見通しです。
この仕入値引ドル建債権は、一部の主要仕入先との取引方法において発生します。量産案件において特価を提示する場合、実際の仕入値の減額ではなく、当社がお客様に製品を出荷したことを仕入先に報告することによって、仕入先から仕入値の減額相当分の値引債権が発行されます。この値引債権がドル建であるため、為替相場の変動によりドル建債権の評価額が増減します。評価額の増減については、半導体製品の値決め時の為替レートと納入時の為替レートの差により発生するため、ドル円相場が円高に進行する際には評価額がマイナスになり、特に為替変動が急速である場合には評価額の減少が大きくなります。●連結業績予想について通期連結業績予想につきましては、主に上述の第２四半期連結累計期間における業績修正の内容と下期における為替レートの変動による影響等を反映させ修正しております。下期において、イギリスのＥＵ離脱の決定等を受け、ドル円相場が100円付近まで急速に円高に進行したことを勘案し６月末での為替レート102.96円で算出したところ、為替レートの変動による影響が△342百万円発生すると見込まれるため、営業利益が大幅に減少いたします。経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、営業利益の減少に伴い業績予想を下回る見通しです。
なお、今回の業績予想の修正について補足説明資料を開示しております。詳細につきましては、本日公表の「2016年12月期業績予想の修正補足説明資料」をご覧下さい。●配当について上述のとおり、ドル円相場の急速な円高進行により業績予想の修正を行っております。一方で、事業自体は堅調に推移しており、為替変動による影響を除いた業績数字（実力値）では、前連結会計年度から売上高、営業利益ともに増加しております。
これらを勘案し、平成28年12月期の配当につきましては、平成28年５月９日開示の第１四半期決算短信に記載の１株当たり13円の配当予想から変更はありません。
また、当社は本日開催の取締役会において、株主優待制度の導入を決定いたしました。詳細につきましては、本日公表の「株主優待制度導入に関するお知らせ」をご覧下さい。※上記に記載した予想数値は、現時点で入手可能な情報に基づき判断した見通しであり、多分に不確定な要素を含んでおります。実際の業績等は、業況の変化等により上記予想数値と異なる場合があります。