有価証券報告書-第63期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/24 13:41
【資料】
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【項目】
112項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は以下のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、決算日における資産・負債の報告数値、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積及び仮定設定を行わなければなりません。当社グループは、おもに貸倒引当金、退職給付債務及び費用、繰延税金資産等に対して継続して評価を行っております。これらの見積については過去の実績等を勘案し、合理的に判断しておりますが、見積特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。
(2)当連結会計年度の経営成績の分析
当連結会計年度の売上高は、国内では政府による経済対策の効果で公共投資や設備投資の拡大が下支えとなり、回復基調を維持しており、通期での売上高は217億5千万円(前連結会計年度比1.0%増)となりました。
海外では、新興国の成長は減速基調であるものの、先進国の安定的推移により、米州は95億9百万円(同4.0%増)、アセアンは28億8千1百万円(同19.2%減)、中国は35億1千9百万円(同6.0%増)、欧州は21億9千万円(同36.8%増)となりました。
売上総利益は94億9千7百万円(同5.7%増)、売上総利益率は、23.8%(同0.9%増)となりました。
販売費及び一般管理費は55億4百万円(同2.7%増)となり、売上高販管費比率は13.8%(同0.1%増)となりました。これにより、営業利益は、39億9千3百万円(同10.2%増)、営業利益率は10.0%(同0.8%増)となりました。経常利益は、41億7千6百万円(同11.5%増)、経常利益率は10.5%(同0.9%増)となりました。当期純利益は、27億1千万円(同18.3%増)となり、この結果、1株当たりの当期純利益は177円89銭となりました。
(3)経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 4.事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(4)経営戦略の現状と見通し
世界の自動車市場では、米国や中国をはじめとする新興国市場に牽引されて拡大が続く中で、国内では市場縮小を背景とした生産・輸出構造の見直しや環境対応車の普及など、業界を取り巻く環境が大きく変化しております。
当社グループといたしましては、こうした経営環境の変化やグローバルなマーケットでのお客様ニーズに対応できる事業体制を構築し、事業の一段の成長を実現するため、以下の方針に沿って経営を進めてまいります。
① 市場地位の向上を図る
(イ)ファブレス&ファクトリー機能の更なる強化により、新たな価値を創造し顧客満足度を高める
(ロ)独自技術、卓越技術を駆使し、高付加価値商品の創出を図る
(ハ)新事業領域への展開を図り、多様な顧客ニーズに対応する
② ステークホルダーから信頼され、支持され続ける会社を実現する
(イ)経営資源の有効活用により収益拡大と経営基盤の強化を図る
(ロ)安定感のある財務体質を維持し、各ステークホルダーの信頼感を高める
(ハ)人材の育成を強化し、激変する経営環境に対応できる組織体制を構築する
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 1.業績等の概要」に記載のとおりであります。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
「第2 事業の状況 3.対処すべき課題」に記載のとおりであります。