有価証券報告書-第37期(平成25年3月1日-平成26年2月28日)

【提出】
2014/05/27 12:52
【資料】
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【項目】
104項目

対処すべき課題

今後の見通しにつきましては、経済政策や金融政策を背景とした企業業績の回復局面を迎えつつあるものの、新興国等の海外経済の減速による国内経済の下振れや消費増税後の消費低迷への懸念、異常気象等に伴う消費マインドへの影響など、当社を取り巻く環境は、依然として不透明な状況が続くことが想定されます。
このような状況の中で当グループは、不易流行の企業理念を貫き、原点に立ち帰った経営を推し進めていくと共に、長期的なビジョンを視野に入れながら、常に柔軟かつ果敢に変化に対応していく実行力とスピードを重視した経営を進めて参ります。
「靴下屋関連部門」では、レディース・メンズに加えキッズ商品の展開も本格的に取り組んだ複合店の強化を進めて行くと共に、好立地での小型店舗に関しては、ヤングに特化し、都会的で洗練されたセンスを持つ専門店の確立を進めて参ります。また、通販サイトと実店舗との相互送客を進める事によって、お客様がご利用して頂きやすいサービスのご提供を通じ、ネットとリアルの相乗効果を高めて参ります。
「ショセット関連部門」における「ショセット事業」では、前期に引き続き『タビオ』ブランドへの転換を進めて行くと共に、百貨店のみならず、ハイセンスな商業施設への進出に重点を置いたワンランク上の専門店の確立に努めて参ります。「紳士靴下事業」では、メンズ市場にイノベーションを起こすことをテーマとして、『靴下屋』『タビオ』と連携して複合店化を強化して行くと共に、メンズ単独店の出店を推し進め、各主要都市への旗艦店の出店を目指して参ります。また、価格帯を見直し、メンズヤングゾーンにもご提案しやすい商品構成を企画して参ります。
海外展開におきましては、ロンドン、パリにおける欧州事業基盤の安定化を目指して行くと共に、ヨーロッパ、アジアでの主要エリアへのマーケットリサーチを継続して行い、当社の戦略上重要な拠点であり、収益確保が可能と判断される物件に関しては、積極的なアプローチを行って参ります。
以上の戦略を推し進めていくことにより、「靴下といえばタビオ」とお客様にご支持いただけるよう企業価値の向上に尽力していくとともに、顧客満足、株主満足、従業員満足の方途を求めて努力し、お客様に信頼と安心と感動を感じて頂ける会社を目指して参ります。