四半期報告書-第67期第2四半期(平成26年4月1日-平成26年6月30日)

【提出】
2014/08/13 15:01
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32項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間(平成26年1月1日~平成26年6月30日)におけるわが国の経済は、消費税増税に伴う駆け込み需要やその反動の影響があったものの、政府の経済対策や日銀の金融政策による効果を背景とした企業収益の改善により雇用や所得環境の改善が見られており、個人消費が底堅く推移しております。
食品流通業界におきましては、消費者の生活必需品や外食等への消費に対する節約志向が依然として根強く、販売競争は続きました。加えて、円安による原材料価格の上昇やエネルギーコストの増加が継続し、厳しい経営環境が続いております。
このような状況のなか、主力事業の米穀事業におきましては、営業提案を積極的に展開し販売を強化したことから精米数量も玄米数量も前年同期を上回る水準で推移いたしましたが、国産米販売価格が大幅に下落したこと、ミニマム・アクセスによる外国産米の取扱量が減少したことから、当第2四半期連結累計期間の売上高は、53,948百万円(前年同期比6.2%減)となりました。
損益面では、主力の米穀事業の利益拡大がグループ全体の利益に寄与いたしました。その結果、営業利益は530百万円(前年同期比130.0%増)、経常利益は549百万円(前年同期比139.8%増)、四半期純利益は245百万円(前年同期比56.7%増)となりました。
セグメント別の概況は次のとおりであります。
①米穀事業
米穀事業におきましては、消費税増税に伴う駆け込み需要やその反動が概ね想定の範囲内であり、中食や外食等向け精米及び玄米の販売数量は堅調に推移しましたが、平成25年産米の販売価格は前年同期の平成24年産と比べ大幅に下落していること、加えてミニマム・アクセスによる外国産米の取扱量が減少したことにより、売上高は43,424百万円(前年同期比7.7%減)となりました。しかしながら、販売、製造、仕入が一体となって、提案営業の強化、在庫の最適化、仕入原価の低減、製販コストの削減に取り組んだことが奏功し、営業利益は834百万円(前年同期比61.5%増)となりました。
②食品事業
食品事業におきましては、付加価値商品のたんぱく質調整米の販売が好調に推移いたしましたが、鶏肉を取り扱う食品子会社の業績悪化が継続したこと、惣菜加工工場を閉鎖したこと等により、売上高は4,336百万円(前年同期比0.9%増)、営業損失は71百万円(前年同期は66百万円の営業損失)となりました。
③鶏卵事業
鶏卵事業におきましては、需給逼迫により鶏卵相場は高値で推移しているなか、特殊卵の販売数量を大きく伸ばしましたが、量販店における特売企画の減少により一般卵の販売数量が激減したため、売上高は2,471百万円(前年同期比1.4%減)となりました。また、仕入価格が上昇しているなか、販売競争の激化により特殊卵の価格改定が進まず利益率を低下させたため、営業利益は34百万円(前年同期比36.6%減)となりました。
④飼料事業
飼料事業におきましては、配合飼料相場が高値安定で推移しているなか、穀類等の販売数量が減少したものの、糟糠類を中心とする配合飼料原料及び単味飼料の販売が堅調であったことから、売上高は3,717百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益は131百万円(前年同期比0.1%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は23,196百万円となり、前連結会計年度末と比べ6,429百万円の減少となりました。これは主に現金及び預金の減少額747百万円、受取手形及び売掛金の減少額2,416百万円、たな卸資産の減少額2,764百万円、前渡金の減少額265百万円、未収入金の減少額83百万円、有形固定資産の減少額139百万円等があったためであります。
負債につきましては負債合計が16,735百万円となり、前連結会計年度末と比べ6,620百万円の減少となりました。これは主に繰延税金負債(固定)の増加額148百万円等に対し、支払手形及び買掛金の減少額2,733百万円、短期借入金の減少額2,331百万円、その他流動負債の減少額932百万円、長期借入金の減少額725百万円等があったためであります。
純資産につきましては純資産合計が6,460百万円となり、前連結会計年度末と比べ190百万円の増加となりました。これは主に繰延ヘッジ損益の減少額44百万円等に対し、利益剰余金の増加額220百万円等があったためであります。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ747百万円の減少となり、1,319百万円(前年同四半期比40.5%減)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の営業活動の結果獲得した資金は、2,631百万円(前年同期は464百万円の使用)となりました。これは主に仕入債務の減少2,733百万円、その他の流動負債の減少1,179百万円に対し、税金等調整前四半期純利益480百万円、減価償却費217百万円、支払利息65百万円、売上債権の減少2,414百万円、たな卸資産の減少2,746百万円、未払消費税等の増加304百万円、未収入金の減少83百万円、その他の流動資産の減少198百万円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の投資活動の結果使用した資金は、219百万円(前年同期比21.4%減)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出177百万円、投資有価証券の取得による支出22百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の財務活動の結果使用した資金は、3,153百万円(前年同期は356百万円の獲得)となりました。これは主に長期借入れによる収入303百万円に対し、短期借入金の減少2,309百万円、長期借入金の返済による支出1,027百万円、社債の償還による支出70百万円があったこと等によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。