四半期報告書-第69期第3四半期(平成28年7月1日-平成28年9月30日)

【提出】
2016/11/11 14:23
【資料】
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【項目】
32項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成28年1月1日~平成28年9月30日)におけるわが国の経済は、基調として緩やかな回復を続けているが、中国経済の減速や英国のEU離脱問題を背景に為替相場や株式市場が大きく変動する等、先行きの不透明さが増すなか、個人消費は伸び悩みました。
当社グループが属する食品流通業界におきましては、景気の先行きに対する不安から消費者の節約志向は強まっております。また、夏場以降の天候不順により、スーパー等の販売低迷が続く等、経営環境は厳しさを増しております。
このような状況のなか、当社グループの主力事業である米穀事業におきましては、平成27年産米の販売価格は前年同期を上回る水準で推移するなか、家庭用精米の販売は低迷しましたが、卸業者向けの玄米販売は順調に推移いたしました。加えてミニマム・アクセス米の販売単価は前年同期を下回ったものの、取扱数量は大幅に増加したことから、当第3四半期連結累計期間の売上高は、78,259百万円(前年同期比4.9%増)となりました。
損益面では、飼料事業と鶏卵事業は前年同期を上回る利益を確保したものの、米穀事業の家庭用精米販売の採算が悪化したこと、加えて食品事業において台湾に建設したたんぱく質調整米の製造工場の稼動が遅れて追加費用を計上したこと等により、営業利益は900百万円(前年同期比6.0%減)、経常利益は942百万円(前年同期比1.3%減)となりました。一方、食品事業に属する連結子会社の譲渡等による特別利益の計上等があったことから、親会社株主に帰属する四半期純利益は702百万円(前年同期比13.5%増)となりました。
セグメント別の概況は次のとおりであります。
①米穀事業
米穀事業におきましては、平成27年産米価格は前年同期比上昇しているなか、家庭用精米の販売が低調に推移したものの、卸業者向けの玄米の販売数量が増加しました。加えてミニマム・アクセス米の販売単価は前年同期を下回ったものの、取扱数量は大幅に増加したことから、売上高は65,117百万円(前年同期比8.8%増)となりました。しかしながら、家庭用精米販売の採算が悪化したため、営業利益は1,338百万円(前年同期比2.9%減)となりました。
②食品事業
食品事業におきましては、たんぱく質調整米等の販売は増加したものの、鶏肉を取り扱う連結子会社の全株式を平成28年8月1日付で譲渡したため、売上高は5,019百万円(前年同期比11.9%減)となりました。また、台湾に建設したたんぱく質調整米の製造工場の稼動が遅れて追加費用を計上したため、営業損失は57百万円(前年同期は25百万円の営業損失)となりました。
③飼料事業
飼料事業におきましては、配合飼料相場が値下がりしているなか、牧草の販売数量が大幅に減少したこと、加えて糟糠類や穀類等の配合飼料原料の販売数量が減少したため、売上高は4,498百万円(前年同期比17.7%減)となりました。しかしながら、販売数量減少の影響を上回る販売費用を削減したため、営業利益は228百万円(前年同期比14.9%増)となりました。
④鶏卵事業
鶏卵事業におきましては、鶏卵相場は前年同期比下落となっているなか、業務用向けの鶏卵加工品の販売が大きく伸びたため、売上高は3,623百万円(前年同期比0.8%増)となりました。また、利益率の改善に注力したことから、営業利益は8百万円(前年同期は13百万円の営業損失)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は22,245百万円となり、前連結会計年度末と比べ5,272百万円の減少となりました。これは主に有形固定資産の増加額852百万円等に対し、現金及び預金の減少額945百万円、受取手形及び売掛金の減少額1,929百万円、たな卸資産の減少額2,523百万円、投資有価証券の減少額198百万円、前渡金の減少額113百万円、その他流動資産の減少額282百万円等があったためであります。
負債につきましては負債合計が14,075百万円となり、前連結会計年度末と比べ5,706百万円の減少となりました。これは主に短期借入金の増加額100百万円、賞与引当金の増加額177百万円等に対し、支払手形及び買掛金の減少額2,209百万円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)の減少額2,983百万円、未払金の減少額326百万円、未払法人税等の減少額399百万円等があったためであります。
純資産につきましては純資産合計が8,170百万円となり、前連結会計年度末と比べ434百万円の増加となりました。これは主にその他有価証券評価差額金の減少額95百万円等に対し、利益剰余金の増加額569百万円等があったためであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 従業員数
当第3四半期連結累計期間において、内外食品株式会社を連結の範囲から除外したことにより、前連結会計年度の末日に比べ、食品事業の従業員数が85名、外・平均臨時雇用者数が136名減少しております。
(6) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、以下の設備を取得いたしました。
会社名事業所名
(所在地)
セグメントの名称設備の内容面積(㎡)取得価額(千円)
提出会社本社
(東京都千代田区)
全社事業全社統括
販売業務
土地 558.55
建物 1,993.39
1,416,773

当第3四半期連結累計期間において、内外食品株式会社を連結の範囲から除外したことにより、前連結会計年度の末日に比べ、直近の有価証券報告書(平成28年3月29日提出)に記載した次の主要な設備が減少しております。
会社名事業所名
(所在地)
セグメント
の名称
設備の内容帳簿価額(千円)従業
員数
(人)
建物及び
構築物
機械装置
及び運搬具
土地
(面積㎡)
リース資産その他合計
内外食品㈱本社
(千葉県船橋市)
食品事業統括機能
製品製造
倉庫
98,1425,859394,478
(6,451)
-2,113500,59418(37)
岩瀬工場
(茨城県桜川市)
食品事業鶏肉加工
鶏舎管理
39,01222,265134,109
(6,104)
-107195,49512(57)
真壁工場
(茨城県桜川市)
食品事業食肉加工及び販売51,61757,19930,000
(2,345)
-1,124139,94132(21)
鶏舎
(茨城県及び栃木県)
食品事業養鶏場7,2132,7416,700
(4,602)
-12516,78119(8)
その他
(直営店その他)
食品事業食品販売-915--1491,0654(13)