有価証券報告書-第68期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/25 9:49
【資料】
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【項目】
110項目

事業等のリスク

(1) 食材卸売事業の売上高比率が高いことについて
当社グループの売上構成比率では食材卸売事業が高く、平成27年3月期では連結売上高の92.8%を占めております。食材卸売事業は、業務用食材の全般を取り扱っており、特定商品に依存しているものではありませんが、外食産業の業況動向等により当社グループの業績は影響を受ける可能性があります。
(2) 業績の季節変動について
当社グループの売上高は、販売先である外食産業の需要動向や顧客変動等の影響を受けます。また、業界慣行としての仕入割戻しの受入れが下半期に多くなるために、下半期の利益の増加要因となっております。
(3) 特定の販売先への依存度が高いことについて
当社グループの売上高のうち、株式会社モンテローザに対する売上が14.3%(平成27年3月期)を占めております。しかしながら同社の仕入先は複数あり、当社グループは提案型営業や緊密なサポート体制によって同社への高い売上高を占めてまいりましたが、今後も同社に対する売上高が維持できるという保証はありません。
(4) 食品衛生について
当社グループは、品質管理部を設置しており、食品関連細菌等についても自主検査はもとより、各仕入先メーカー商品等の履歴についても当社グループ安全基準により厳密な検査体制を整えております。また、当社グループは食品製造工場を有し、自社ブランド製品を製造販売しており、製品・商品については、グループ共同の品質管理体制の確立や共同データベースの構築を開始し、安全、安心、健康を重視した安全基準の強化や原料および製品履歴のトレーサビリティの確保にも努めております。また、平成25年4月に連結子会社キスコフーズ株式会社、平成25年8月に当社、さらに平成26年3月に連結子会社株式会社久世フレッシュ・ワンにて、ISO22000を取得して商品の品質はもとより、営業、物流、受発注などサポート部門を含め、全ての業務品質の向上に努めております。食品衛生の問題は食品業界にとって不可避の課題であり、当社グループの衛生問題のみならず、社会環境の中の衛生問題が発生した場合にも、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(5) 原材料や商品の仕入価格変動について
食材卸売事業、食材製造事業とも、外国為替や天候、紛争等により商品や原料の仕入価格が上昇する可能性があり、顧客への適切な販売価格の転嫁が出来ない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(6) 燃料費、人件費の高騰について
当社グループの中心業務である食材卸売事業は、顧客への配送業務を伴うため、燃料価格や委託会社の人件費高騰による物流委託会社への急激な支払いコスト増により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。