有価証券報告書-第53期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/24 12:03
【資料】
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【項目】
107項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度における我が国経済は、輸出が持ち直しに向かい、各種政策効果が下支えする中で景気の回復基調が続きました。
ホームセンター業界におきましては、消費税増税前の駆け込み需要がみられたものの、総じて景気回復の実感は乏しく、加えて異業種も含めた競争が激化するなど厳しい状況が続いております。
このような状況の中で当社グループは、地域の人々の快適な住まい・暮らしをサポートする企業グループを目指し、ホームセンター事業の拡大を主軸としつつ今後の発展を支える新たな事業モデルの構築を図るとともに、お客様に対するサービスの向上に努めました。
店舗につきましては、平成25年4月「ジャンボエンチョー島田店」をオープンいたしました。同店は、ハード商品の構成比を拡大し専門性を強化したほか、ライフスタイル別売場を導入するなど新しいホームセンターを目指した業態としております。
また、10月にはハードウェアショップの「ハードストック浜松早出」を、12月には当社初のペットショップ「ズースクエア静岡店」をオープンし、成長分野における新たな事業開拓を進めました。
さらに、本年3月には当社の1号店である「ジャンボエンチョー富士店」を改装し、重点カテゴリーの強化と買い回りの改善を図るとともに、文具用品をインショップ展開する「スタイルニコ」を新設し、当該カテゴリーの拡大、事業化への試行と新たな顧客層の取り込みに努めました。
販売面では、移動販売車による「らくらく移動販売」を開始し高齢者等の買物支援サービスを拡大したほか、当社提供のテレビ番組「エンジョイDIY」の放送開始30周年を記念した記念商品の販売や店頭イベントの実施など、売上拡大に取り組みました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は、46,432百万円(前年同期比102.0%)、営業利益は766百万円(同78.0%)、経常利益は493百万円(同71.3%)、当期純利益は371百万円(同89.8%)となりました。
事業別の状況は、次のとおりであります。
<ホームセンター事業>① DIY用品
リフォーム、住宅設備関連では、災害に伴う補修需要の減少により建築資材は売上減となったものの、リフォーム需要の拡大によるトイレ、キッチンなどのリフォームは伸長しました。
エクステリア、園芸用品関連では、園芸用土、肥料などの家庭菜園用品は不振でしたが、外柵や収納庫などの外回り用品は好調でした。
塗料、工具関連では、多用途塗料や結露対策商品は伸び悩んだ一方、電動工具や工場扇は伸長しました。
ペット用品関連では、爬虫類の取り扱いを拡大し、生体、用品とも伸長したほか新商品を積極展開したフードも好調でした。
この結果、売上高は24,675百万円(同104.0%)となりました。
② 家庭用品
日用品、雑貨関連では、器物やバス用品、清掃用品が軟調となった一方、洗剤や紙類などの消耗品は需要増の影響もあり伸長しました。
収納、文具用品関連では、チェアー類やデスク回り用品が伸長したものの、組立家具や学習用品は低迷しました。
インテリア、電気用品関連では、敷物や寝具、LED照明やアンテナ関連商品が低調となりました。
この結果、売上高は15,433百万円(同99.4%)となりました。
③ カー・レジャー用品
カー用品では、車内小物や補修用品が、またレジャー用品ではアウトドア用品が好調に推移しました。一方、シルバーカーなどの介護用品は伸び悩みました。
この結果、売上高は1,753百万円(同98.5%)となりました。
<専門店事業>専門店事業では、ファン層の拡大に向け記念イベントの開催やモバイル会員の獲得に努めたほか、住宅メーカーとのタイアップによる販売促進やランニングクリニックを実施し売上拡大を図りました。
なお、当連結会計年度中に2店舗をオープンし1店舗を閉店しました。
この結果、売上高は3,544百万円(同103.2%)となりました。
<その他の事業>その他の事業には、木材及びDIY関連商品の卸売事業、ソフトウェアの開発・販売事業、ショッピングセンターの運営管理及びビルメンテナンス業務の受託事業等が含まれておりますが、ショッピングセンターの運営管理及びビルメンテナンス業務の受託事業を除き売上減となりました。
この結果、売上高は1,025百万円(同98.1%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による収入493百万円、投資活動による支出225百万円、財務活動による支出85百万円の結果、前連結会計年度に比べ183百万円増加し、2,369百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は493百万円(前年同期比754百万円の収入減)となりました。この主な要因は、税金等調整前当期純利益569百万円、減価償却費910百万円、未払又は未収消費税等の減少239百万円、その他の減少345百万円、法人税等の支払額149百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は225百万円(前年同期比71百万円の支出減)となりました。この主な要因は、有価証券の償還による収入100百万円、投資有価証券の売却による収入417百万円、有形固定資産の取得による支出884百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は85百万円(前年同期比711百万円の支出減)となりました。この主な要因は、短期借入金の純増加額783百万円、社債の償還による支出343百万円、ファイナンス・リース債務の返済による支出483百万円によるものであります。