四半期報告書-第59期第2四半期(平成28年5月1日-平成28年7月31日)

【提出】
2016/09/07 14:15
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25項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用情勢が改善し、設備投資に持ち直しの動きがみられるものの、円高・株安傾向の進行や、中国をはじめとするアジア新興国の経済の弱さや英国のEU離脱問題などにより、先行き不透明な状況が続いております。
百貨店業界におきましては、大都市圏の好調さを牽引していたインバウンド効果に頭打ち感がみられ、また、地方においては未だに個人消費が停滞している状況が続いており、総じて低調に推移いたしました。
このような環境のもとで当社は、長野駅前開店50周年の節目の年である本年を新しいスタートの年と位置付け、安定的に利益を確保できる収支構造の構築に向け、本年3月に収支改善計画を策定し、実践してまいりました。
営業面におきましては、来店客数及び客層の拡大と顧客ニーズの深耕を図るため、本館1階婦人靴売場を拡大してカジュアルゾーンの取扱商品を充実させ、地域一番の品揃えとしたほか、空きスペースがあった本館7階レストラン街に新規2店舗を導入して集客力を向上させました。また、「ショコラ ダムール」、「ズームイン!!サタデー全国うまいもの博」、「初夏の北海道物産展」などの人気催事には初出店商品を積極的に導入して新鮮さを追求する一方、新規催事として「出現!妖怪ウォッチランド」、「ニューカレドニアと南の海の水族館」などを展開し、入店客数の増加と売上拡大を図ってまいりました。また、外商戦略の見直しと体制強化のため、法人対応組織を新設し、地元企業へのアプローチを強化するとともに、外商拠点を長野、上田、松本地区に集約して、効率的かつ効果的な外商活動を行ってまいりました。
また、子会社北長野ショッピングセンターにおきましては、企画催事等の開催により集客力の拡大に努めたものの、6月下旬には近隣に競合店がオープンするなどの競争激化が続いております。
以上のような営業施策を積極的に展開いたしましたが、地方経済は完全な復調には至っておらず、また、上顧客さまの来店頻度及び購買額の減少や、長引く衣料品の不振などもあり、当第2四半期連結累計期間の売上高は9,757,904千円、前年同期比96.1%にとどまりました。
収支面におきましては、人件費を含めた経費の抜本的見直しを行い、より一層のコスト削減に努めてまいりましたが、売上高の減少を補うには至らず、営業損失27,327千円(前年同期営業損失17,984千円)、経常損失42,958千円(前年同期経常損失38,289千円)となり、加えて、収支改善計画の一環として実践した事業構造改善に伴い、特別損失を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純損失238,961千円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純損失82,146千円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、主に現金及び預金や売掛金の増加により、前連結会計年度末に比べ163,216千円増加して、14,079,523千円となりました。
負債は、主に仕入債務や借入金の増加により、前連結会計年度末に比べ379,334千円増加して11,029,501千円となりました。
純資産は、主に利益剰余金の減少により、前連結会計年度末に比べ216,117千円減少して3,050,022千円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純損失237,234千円に減価償却費259,756千円、仕入債務の増加額132,384千円等を調整し、236,356千円の収入となりました。前年同四半期連結累計期間は、98,524千円の支出でありました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に固定資産の取得による支出により、91,455千円の支出となりました。前年同四半期連結累計期間に比べ、4,969千円の支出増となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、主に長短借入金の純増100,100千円により66,443千円の収入となりました。前年同四半期連結累計期間に比べ、34,755千円の収入増となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。