有価証券報告書-第21期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/24 9:00
【資料】
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【項目】
93項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢の改善など景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、中国をはじめとした新興国経済の減速に加え、年明けから円高が急速に進むなど企業業績の悪化懸念が強まり、景気の先行きは不透明な状況にあります。
当業界におきましては、原材料価格の上昇や労働需給逼迫による人件費の上昇並びに痛税感から消費者の節約志向などにより、極めて厳しい経営環境が続いております。
このような環境の下、当社の主要原材料であります国産牛肉価格が依然として高止まりしているものの、「食肉のプロ集団」としてのカット技術を活かした歩留り向上等を行い、原材料価格上昇の影響をできうる限り吸収してまいりました。また、品質を維持しつつ価格を据置きし、お客様にとって価値感・満足感のある商品を提供するなど他社との差別化を図り、既存店の強化を行ってまいりました。
店舗数につきましては、11店舗を新規出店いたしましたが、ダイニング1店舗を退店したため、231店舗となりました。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高29,955百万円(前年同期比6.7%増)、営業利益3,181百万円(前年同期比6.3%増)、経常利益3,284百万円(前年同期比6.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,170百万円(前年同期比5.2%増)と過去最高となりました。
<焼肉事業>焼肉事業の当連結会計年度末の店舗数は、8店舗新規出店し、焼鳥業態からほるたん屋業態に1店舗変更した結果、153店舗となりました。内訳は、あみやき亭109店舗、どんどん18店舗、かるび家5店舗、スエヒロ館12店舗、ほるたん屋5店舗、ブラックホール3店舗、焼肉島津1店舗であります。
当社が経営する「あみやき亭」では、品質の向上に徹底的にこだわり「お客様にとって価値感・満足感のある商品」の提供に努め、既存店強化に努めてまいりました。
また、「食肉のプロ集団」である強みを活かした名古屋市場直送の新鮮な朝挽きホルモンをその日のうちにお客様へ提供するホルモンと牛タン専門店の「ほるたん屋」におきましては、引続きお客様に満足感・価値感のあるものとなるようさらに商品の磨きこみを行っております。
株式会社スエヒロレストランシステムが経営する焼肉「スエヒロ館」につきましては、「スエヒロ」ブランドの知名度と「食肉のプロ集団」である強みを活かした和牛商品を「チェーン店価格」で提供するなどグループシナジーを発揮した展開をしております。
また、株式会社アクトグループが経営する焼肉「ブラックホール」「島津」につきましては、都心立地に相応しい楽しいお食事の雰囲気とプレミアムな和牛焼肉を提供しております。
以上の結果、焼肉事業の当連結会計年度の売上高は、23,059百万円(前年同期比6.3%増)となりました。
<焼鳥事業>焼鳥事業の当連結会計年度末の店舗数は、55店舗であります。
焼鳥事業は、当社が経営する「元祖やきとり家美濃路」であります。
焼鳥事業におきまして、以前より最優先事項として内部取組みを行ってまいりましたが、既存店売上は前年を上回るなど成果が鮮明化しております。引続き、焼きの技術向上はもとより基本の徹底や接客・サービスのレベル向上に向けた社員教育の取組みを行ってまいります。
以上の結果、焼鳥事業の当連結会計年度の売上高は、3,756百万円(前年同期比2.0%増)となりました。
<その他の事業>その他の事業の当連結会計年度末の店舗数は、3店舗新規出店し、1店舗退店したため、23店舗であります。
内訳は、株式会社スエヒロレストランシステムが経営するレストランの「スエヒロ館」9店舗、居酒屋「楽市」3店舗と株式会社アクトグループが経営する寿司業態の「すしまみれ」6店舗、ダイニング4店舗、イタリアンレストラン1店舗であります。
レストランの「スエヒロ館」につきましては、スエヒロブランドを活かしつつ「食肉のプロ集団」である当社グループの強みを活かした「100%国産ハンバーグ」「国産牛ステーキ」を提供するハンバーグ・ステーキの専門店として、引続き品質の向上に努めてまいりました。
居酒屋「楽市」につきましても、メニュー開発を行うとともに商品の品質向上やお客様の立場に立った接客・サービスの向上に努めてまいりました。
株式会社アクトグループが経営する寿司業態、ダイニング業態、イタリアン業態とも快適な空間で食事を楽しんでいただくことを目指し、改修・改装に取り組むとともに都心に新規出店いたしました。
以上の結果、その他の事業の当連結会計年度の売上高は3,139百万円(前年同期比16.2%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、3,659百万円(前年同期比38.0%増)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動におけるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、3,085百万円(前年同期比0.2%減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が3,129百万円となったこと等を反映したものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、1,417百万円(前年同期比56.9%減)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が1,221百万円あったこと等を反映したものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、659百万円(前年同期比89.8%増)となりました。これは主に配当金の支払額が633百万円あったこと等を反映したものであります。