有価証券報告書-第17期(平成27年3月1日-平成28年2月29日)

【提出】
2016/05/27 14:44
【資料】
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【項目】
101項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、金融政策、財政政策を背景に一部大手企業を中心に企業収益の向上や雇用情勢の改善等が見られ、緩やかな景気回復の兆しがあったものの、中国をはじめとする海外経済の減速リスクの影響による景気の下振れが懸念されるなど、依然として、不透明な状況が続いております。
外食産業においては、食材価格の高騰、人材確保の競争激化、また、食の安全に対する社会的な関心の高まりに加え、消費税増税後の消費マインドの影響からも、引き続き厳しい経営環境が続いております。
このような状況の下、当社グループは、既存店のブラッシュアップに加えて、直営店及びFC店による新規出店を積極的に推進してまいりました。
当連結会計年度においては、カジュアルレストラングループの既存店が引き続き好調に推移したものの、XEXグループの旗艦店の改装およびカジュアル店舗の開業コストを計上したこと等により、売上高は15,011百万円(前年同期比4.9%増加)、営業利益は195百万円(同18.9%増加)、経常利益は237百万円(同6.5%減少)となりました。当期純利益につきましては、減損損失161百万円、法人税等調整額△109百万円の計上等により114百万円(同169.4%増加)となりました。
当連結会計年度におけるセグメントの状況は次の通りです。
①XEXグループ
「XEX」をはじめとする高級レストラン事業であるXEXグループにつきましては、既存店舗のブラッシュアップの一環として、平成27年9月に旗艦店「XEX ATAGO GREEN HILLS」の全面改装を行い、改装コストを計上したことに加え、同年11月に直営店「尾前 XEX」を「Atelier 森本 XEX」に店名変更し、リニューアル・オープンしました。また、平成27年11月に直営店「The Kitchen Salvatore Cuomo SHANGHAI」を閉店しました。この結果、当連結会計年度の同グループの売上高は4,768百万円(前年同期比4.4%減少)、営業利益は62百万円(同57.1%減少)となりました。なお、店舗数は直営店10店舗となりました。
②カジュアルレストラングループ
カジュアルレストラングループについては、既存店の販売強化に加え、新規店舗の出店を推進してまいりました。直営店では平成27年3月に「SALVATORE CUOMO & BAR 浅草」、同年10月に「G7 CRAFT BEER HIGHBALL」、同年11月に「PIZZA SALVATORE CUOMO ららぽーとTOKYO-BAY」、同年12月に「The Kitchen Salvatore Cuomo 銀座」を出店いたしました。また、同年8月に「Crystal Jade ShanghaiGarden たまプラーザ」を閉店いたしました。FC店では平成27年7月に「SALVATORE CUOMO & BAR 千里中央」、「PASTA & PIZZA Salvatore Cuomo イオンモール広島府中」及び「PIZZA SALVATORE CUOMO 三井アウトレットパーク北陸小矢部」、同年8月に「SALVATORE CUOMO & BAR 千葉」、同年9月に「SALVATORE CUOMO & BAR 金沢片町」、同年10月に「PASTA & PIZZA Salvatore Cuomo ららぽーと海老名」、同年12月に「PIZZA SALVATORE CUOMO ららぽーと立川立飛」、また平成28年2月に韓国ソウルに「SALVATORE CUOMO 新世界江南」を出店いたしました。
この結果、当連結会計年度の同グループの売上高10,235百万円(前年同期比10.0%増加)、営業利益は1,211百万円(同13.6%増加)となりました。また、店舗数は直営店43店舗、FC店44店舗となりました。
③その他
その他は、食料品等の卸売、小売事業及び不動産賃貸事業等により構成されております。当連結会計年度の同グループの売上高は7百万円(前年同期比12.8%減少)、営業利益は0百万円(前年同期は営業損失27百万円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は736百万円となり、前連結会計年度の期末残高と比較して139百万円減少いたしました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、487百万円の収入超過(前連結会計年度は655百万円の収入超過)となりました。
これは、税金等調整前当期純利益51百万円に減価償却費353百万円、減損損失161百万円、のれん償却額42百万円、為替差損38百万円を加味した上で、売上債権の増加額140百万円、仕入債務36百万円の増加等があったことによるものであります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、570百万円の支出超過(前連結会計年度は631百万円の支出超過)となりました。
これは、有形固定資産の取得による支出532百万円、敷金及び保証金の差入による支出37百万円等があったことによるものであります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、55百万円の支出超過(前連結会計年度は303百万円の支出超過)となりました。
これは、長期借入れによる収入823百万円、長期借入金の返済による支出898百万円等があったことによるものであります。