有価証券報告書-第18期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/06/25 10:08
【資料】
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【項目】
187項目

企業結合等関係

(企業結合等関係)
取得による企業結合
当社は、株式会社関西アーバン銀行(以下「関西アーバン銀行」といいます。)の普通株式及び株式会社みなと銀行(以下「みなと銀行」といいます。)の普通株式を対象とする各公開買付け(公開買付期間は、それぞれ、2017年12月27日から2018年2月14日)を実施することにより、また、株式会社三井住友銀行が保有する関西アーバン銀行の第一種優先株式の全部を2018年2月20日付で取得することにより、関西アーバン銀行及びみなと銀行の議決権を所有するに至りました。
これに加え、今般、当社の連結子会社である株式会社関西みらいフィナンシャルグループ(以下「関西みらいフィナンシャルグループ」といいます。)を株式交換完全親会社、関西アーバン銀行を株式交換完全子会社とする株式交換及び関西みらいフィナンシャルグループを株式交換完全親会社、みなと銀行を株式交換完全子会社とする株式交換を行うこととする2017年11月14日付の株式交換契約(以下「本株式交換契約」といいます。)の定めに従って2018年4月1日付で株式交換の効力が生じることにより、当社は、その所有する関西アーバン銀行の普通株式及び第一種優先株式並びにみなと銀行の普通株式に代わり、本株式交換契約の定めに従って関西みらいフィナンシャルグループの普通株式の割当てを受け、また、関西アーバン銀行及びみなと銀行は、関西みらいフィナンシャルグループの完全子会社となりました。
その結果、2018年4月1日をもって、関西アーバン銀行及びみなと銀行は当社の子会社となりました。
1 企業結合の概要
(1)被取得企業の名称及び事業の内容
① 被取得企業の名称 株式会社関西アーバン銀行
事業の内容 銀行業
② 被取得企業の名称 株式会社みなと銀行
事業の内容 銀行業
(2)企業結合を行った主な理由
関西アーバン銀行、株式会社近畿大阪銀行及びみなと銀行の3社(3社をそれぞれ以下「統合各社」といいます。)の強み・特性を活かしつつ、関西経済のさらなる活性化や力強い発展に貢献することは、関西をマザーマーケットとする金融機関としての最大の使命であり、ひいては日本経済の持続的な成長の一翼を担うものであるとの基本認識のもと、統合各社が長年培ってきたお客さま及び地域社会との関係をベースに、「関西の未来とともに歩む新たなリテール金融サービスモデル」の構築に向けて、ガバナンス、経営方針、ビジネスモデル、統合形態などの協議・検討を進めてまいりました結果、関西みらいフィナンシャルグループの下に統合各社が結集する経営統合を行うことで、統合各社が単独で存続する以上の企業価値の向上を実現できるとの判断に至ったものであります。
(3)企業結合日
2018年4月1日
(4)企業結合の法的形式
関西みらいフィナンシャルグループを株式交換完全親会社、関西アーバン銀行及びみなと銀行を株式交換完全子会社とする株式交換
(5)結合後企業の名称
株式会社関西みらいフィナンシャルグループ
(6)取得した議決権比率
① 関西アーバン銀行
企業結合直前に所有していた議決権比率 15.07%
企業結合日に追加取得した議決権比率 84.92%
取得後の議決権比率 100.00%(うち間接所有:100.00%)
② みなと銀行
企業結合直前に所有していた議決権比率 15.08%
企業結合日に追加取得した議決権比率 84.91%
取得後の議決権比率 100.00%(うち間接所有:100.00%)
なお、本株式交換により、当社は関西みらいフィナンシャルグループの議決権51.41%(うち間接所有0.21%)を有することとなりました。
(7)取得企業を決定するに至った主な根拠
関西みらいフィナンシャルグループが、被取得企業の議決権の100%を取得するため、取得企業となります。
2 当連結会計年度に係る連結損益計算書に含まれる被取得企業の業績の期間
2018年4月1日から2019年3月31日まで
3 被取得企業の取得原価及び対価の種類ごとの内訳
(1) 関西アーバン銀行
普通株式の企業結合日における時価 12,399百万円
優先株式の企業結合日における時価 86,051百万円
取得原価 98,451百万円
(2) みなと銀行
普通株式の企業結合日における時価 45,272百万円
取得原価 45,272百万円
4 株式の種類別の交換比率及びその算定方法並びに交付株式数
(1)株式の種類別の交換比率
① 関西みらいフィナンシャルグループと関西アーバン銀行との間の普通株式に係る株式交換比率 1:1.60
② 関西みらいフィナンシャルグループと関西アーバン銀行との間の第一種優先株式に係る株式交換比率
1:1.30975768
③ 関西みらいフィナンシャルグループとみなと銀行との間の株式交換に係る株式交換比率 1:2.37
(2) 株式交換比率の算定方法
上記株式交換比率の決定にあたって公正性・妥当性を期すため、当社はメリルリンチ日本証券株式会社を、関西アーバン銀行はPwCアドバイザリー合同会社を、みなと銀行はEYトランザクション・アドバイザリ・サービス株式会社を株式交換比率の算定に関する第三者算定機関としてそれぞれ選定のうえ、それぞれ経済条件の分析又は算定を依頼し、当該第三者算定機関による分析又は算定結果を参考に、それぞれ統合各社の財務の状況、資産の状況、将来の見通し等の要因を総合的に勘案し、また、当社においては一連の本経営統合に関する条件を全体として検討し、全当事者間で株式交換比率について慎重に協議・交渉を重ねた結果、最終的に上記株式交換比率が妥当であるとの判断に至り、本株式交換における株式交換比率を決定し、合意いたしました。
(3) 交付株式数
310,456,594株
5 被取得企業の取得原価と取得するに至った取引ごとの取得原価の合計額との差額
段階取得による差益 10,843百万円
6 主要な取得関連費用の内容及び金額
アドバイザリー費用等 1,497百万円
7 企業結合日に受け入れた資産及び引き受けた負債の額並びにその主な内訳
(1) 関西アーバン銀行
①資産の額
資産合計4,699,186百万円
うち貸出金3,939,196百万円
②負債の額
負債合計4,497,973百万円
うち預金4,063,161百万円

(2) みなと銀行
①資産の額
資産合計3,523,450百万円
うち貸出金2,513,381百万円
②負債の額
負債合計3,385,376百万円
うち預金3,233,959百万円

8 発生した負ののれんの金額及びその発生原因
(1) 発生した負ののれんの金額 29,055百万円
(2) 発生原因
取得原価が受け入れた資産と引き受けた負債に係る当社持分相当額を下回ったため発生したものであります。
共通支配下の取引等
上記「取得による企業結合」に記載の株式交換の効力が生じたことにより、当社の連結子会社である株式会社関西みらいフィナンシャルグループ等に対する持分が減少いたしました。
1 取引の概要
(1) 子会社の名称及び事業の内容
① 子会社の名称 株式会社関西みらいフィナンシャルグループ
事業の内容 銀行持株会社
② 子会社の名称 株式会社近畿大阪銀行
事業の内容 銀行業
③ 子会社の名称 近畿大阪信用保証株式会社
事業の内容 信用保証業
(2) 企業結合日
2018年4月1日
(3)企業結合の法的形式
株式交換
(4)取引の目的を含む取引の概要
株式会社関西みらいフィナンシャルグループの下に株式会社関西アーバン銀行、株式会社近畿大阪銀行及び株式会社みなと銀行が結集する経営統合を行い、これら3社が単独で存続する以上の企業価値の向上を実現するため、株式会社関西みらいフィナンシャルグループを株式交換完全親会社、株式会社関西アーバン銀行及び株式会社みなと銀行を株式交換完全子会社とする株式交換を行いました。
2 実施した会計処理の概要
「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号)及び「企業結合会計基準及び事業分離等会計基準に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第10号)に基づき、共通支配下の取引等のうち非支配株主との取引として処理しております。
3 非支配株主との取引に係る親会社の持分変動に関する事項
(1) 資本剰余金の主な変動要因
上記株式交換に伴う当社持分の変動によるものであります。
(2) 非支配株主との取引によって減少した資本剰余金の金額
35,741百万円