有価証券報告書-第44期(令和3年6月1日-令和4年5月31日)

【提出】
2022/08/30 13:23
【資料】
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【項目】
111項目

事業内容

当社及び子会社2社(2022年5月31日現在)においては、開発事業、建築事業、不動産販売事業、その他事業の4部門に関係する事業を主として行っております。
各事業における当社の位置付け等は次のとおりであります。
(1) 開発事業
2022年に入り、不動産市場、特に当社主力のマンション市場を鑑みると、供給面では、ロシアによるウクライナ侵攻後の建築資材の急騰や人件費の高騰などが相まって、建築価格の上昇に歯止めがかからなくなってまいりました。一方で、需要面では、今のところ引き合いはまだまだ強く、その販売も堅調に推移しております。しかし、需要面において、購入希望者の賃金上昇率が販売価格の上昇率に追いつかない限り、収入面での制約が存在することになります。そして、この制約をいかにクリアしていくかが当業界における最重要の経営課題となってまいりました。当社は、当業界における上記の環境をむしろビジネスチャンスと捉え、細分化する様々なニーズを意識したマンションの建設に注力してまいります。
なお、基本的には首都圏において、分譲マンション「ベルドゥムール」シリーズの企画、設計、施工、販売を行っております。
「ベルドゥムール」シリーズにおいては、建築部門及び躯体工事業の自社施工を活用し、独自のローコストオペレーションを確立してきました。製品の均一化と高品質、低廉な価格の供給を基本的なマンションの付加価値としております。具体的には、自社施工により外注に流れる利益部分を削減し、経験に基づく施工方法を駆使することにより工期を短縮し、実需に基づく商品供給を進めるとともに、販売価格を抑制しやすい地価の高い都心物件を中心にした開発物件の販売をしてまいります。
(2) 建築事業
当部門においては、請負工事及び注文住宅の企画、設計、施工、また、中高層住宅建設等における型枠工事の施工を行っております。
請負工事及び注文住宅は東武スカイツリーライン沿線(埼玉)を中心に、首都圏において、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の住宅、金融機関の店舗などを手がけております。また、総合建設業として大型工事、リフォームも当部門において行っております。
型枠工事業は各ゼネコンから受注したマンション及びビル建設等の最も重要な個所である、柱等の構造部分の施工を直接行い、建築物の安全性と製品の均一化に努めております。
(3) 不動産販売事業
当部門においては、新型コロナウイルス感染症拡大による巣ごもり需要の増加に伴いeコマース取引が増大したことで物流倉庫の需要が増しております。また、都心における小型オフィスビルなどのニーズに対応し、顧客が潜在的に抱えている問題を抽出し、不動産を活用したソリューションを提供するコンサルティング営業をしてまいります。基本的には、富裕層をはじめとした相続対策用の物件や投資用物件など、市場のニーズに合った仕入れを柔軟かつ迅速に行うことで他社との競合を減らし、利益率の高い物件の確保に努めております。
(4) その他事業
賃貸住宅の仲介・管理及び不動産の売買仲介事業などを行っております。