有価証券報告書-第74期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/30 9:37
【資料】
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【項目】
130項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)経営成績の分析
当社グループの当連結会計年度における経営成績は、売上高1,700億76百万円(前年同期比2.9%増)、営業利益152億円(前年同期比2.2%増)、経常利益172億59百万円(前年同期比5.2%増)、当期純利益123億12百万円(前年同期比6.3%増)となりました。
以下、連結損益計算書に重要な影響を与えた要因について分析いたします。
① 売上高の分析
当連結会計年度における売上高は1,700億76百万円となりましたが、これをセグメントごとに分析すると、運送事業は855億32百万円(前年同期比2.1%減)、倉庫事業は262億16百万円(前年同期比18.2%増)、梱包事業は363億11百万円(前年同期比2.8%減)、テスト事業は161億16百万円(前年同期比27.6%増)、その他事業は59億円(前年同期比3.4%増)となりました。これは、積極的な設備投資と営業活動を推進したことに加え、前連結会計年度末に㈱イトー急行を連結子会社化したことによるものであります。
② 営業費用の分析
当連結会計年度における営業費用の主要変動項目としては、売上高の増加に伴う営業費用の増加に加え、燃料価格の上昇に伴う燃料費の増加や減価償却費の増加がありました。
③ 営業外損益の分析
営業外収益につきましては、持分法による投資利益や為替差益の増加により、22億83百万円(前年同期比16.5%増)となりました。営業外費用につきましては、社債発行費の減少などにより、2億24百万円(前年同期比48.7%減)となりました。
④ 特別損益の分析
特別利益につきましては、投資有価証券売却益の減少により、16億11百万円(前年同期比36.9%減)となりました。特別損失につきましては、減損損失などの増加により3億87百万円(前年同期比101.2%増)となりました。
(2)財政状態及びキャッシュ・フローの状況の分析
① 資産の状況
当連結会計年度末における流動資産は749億91百万円となり、前連結会計年度末に比べ56億36百万円減少しました。これは主に現金及び預金が11億28百万円増加した一方、有価証券が64億53百万円減少したことによるものであります。固定資産は1,684億65百万円となり、前連結会計年度末に比べ146億17百万円増加しました。これは主に有形固定資産が122億10百万円、投資有価証券が24億51百万円それぞれ増加したことによるものであります。
この結果、総資産は2,434億57百万円となり、前連結会計年度末に比べ89億80百万円増加しました。
② 負債の状況
当連結会計年度末における流動負債は388億11百万円となり、前連結会計年度末に比べ69億7百万円減少しました。これは主に短期借入金が33億4百万円、支払手形及び買掛金が15億12百万円、電子記録債務が10億62百万円それぞれ減少したことによるものであります。固定負債は484億80百万円となり、前連結会計年度末に比べ75億69百万円増加しました。これは主に長期借入金が75億80百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は872億91百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億61百万円増加しました。
③ 純資産の状況
当連結会計年度末における純資産は1,561億65百万円となり、前連結会計年度末に比べ83億18百万円増加しました。これは主に利益剰余金が93億78百万円、為替換算調整勘定が19億99百万円、その他有価証券評価差額金が19億92百万円、自己株式が39億62百万円それぞれ増加した一方、少数株主持分が10億92百万円減少したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は64.0%(前連結会計年度末は62.5%)となりました。
④ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は346億50百万円(前年同期比40.9%増)となり、前連結会計年度に比べ100億52百万円増加しました。
その主な資金の収入及び支出の分析は以下のとおりです。
当連結会計年度に得られた資金の主なものは次のとおりであります。
営業活動の結果得られた資金は179億94百万円となりました。また、長期借入れによる収入が100億50百万円、短期借入れによる収入が48億40百万円でありました。
当連結会計年度に支出した資金の主なものは次のとおりであります。
有形固定資産の取得による支出が214億46百万円、長期借入金の返済による支出が55億23百万円、短期借入金の返済による支出が50億90百万円でありました。