四半期報告書-第97期第3四半期(平成28年10月1日-平成28年12月31日)

【提出】
2017/02/13 9:02
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【項目】
25項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期累計期間(平成28年4月1日~平成28年12月31日)におけるわが国経済は、雇用情勢等の改善が見られ、景気は緩やかな回復基調で推移しました。海外においては、米国経済の拡大基調が続いたものの、中国をはじめとする新興国経済の減速懸念や英国のEU離脱問題、米国大統領選挙後の金融資本市場の大幅な変動などから、景気の先行き不透明感は払拭できない状況にあります。
当業界におきましても、荷動きに顕著な回復傾向が見られない等、楽観視できない状況にあります。
このような状況の中、当社におきましては、引き続き取引採算の確保、経費の削減に取組んでまいりました。
当第3四半期累計期間(平成28年4月1日~平成28年12月31日)における当社の業績について、営業収入は前年同四半期累計期間と比べ、ほぼ横ばいで推移しました。
貸主都合による本社移転に伴う移転費用の計上があったものの、受取補償金36,000千円の計上がありました。
前年同四半期累計期間で51,971千円計上した投資有価証券売却益は、当第3四半期累計期間においては84,360千円の計上となりました。
この結果、当第3四半期累計期間における営業収入は4,898,279千円で、前年同四半期累計期間と比べ50,553千円(1.0%)の増収となりました。営業利益は102,460千円で、前年同四半期累計期間と比べ6,377千円(5.9%)の減益、経常利益は182,066千円で、前年同四半期累計期間と比べ22,336千円(13.9%)の増益となりました。また、四半期純利益は228,078千円となり、前年同四半期累計期間と比べ49,587千円(27.8%)の増益となりました。
各セグメントの業績の状況は次の通りであります。
①港湾運送事業
当社の主要セグメントである当セグメントにおきましては、当社主要取引先の受注が堅調であったものの、全般的には、顕著な回復傾向が見られるまでには至りませんでした。
この結果、営業収入(セグメント間の内部売上高又は振替高を除く)は、4,718,524千円で、前年同四半期累計期間と比べ、41,116千円(0.9%)の増収となり、全セグメントの96.3%を占めております。
セグメント利益(営業利益)は369,698千円で、前年同四半期累計期間と比べ8,048千円(2.1%)の減益となりました。
②自動車運送事業
当セグメントにおきましては、収益的には厳しい状況が続きました。
この結果、営業収入(セグメント間の内部売上高又は振替高を除く)は、174,930千円で、前年同四半期累計期間と比べ、10,003千円(6.1%)の増収となり、全セグメントの3.6%を占めております。
セグメント損失(営業損失)は、32,822千円で、前年同四半期累計期間と比べ、7,191千円(前年同四半期累計期間は25,631千円)の減益となりました。
③その他
当セグメントにおきましては、前年同四半期累計期間と比べ、厳しい状況が続きました。
この結果、営業収入は4,824千円で、前年同四半期累計期間と比べ567千円(10.5%)の減収となり、全セグメントの0.1%を占めております。
セグメント利益(営業利益)は4,720千円で、前年同四半期累計期間と比べ588千円(11.1%)の減益となりました。
(2) 財政状態の分析
(流動資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産は、前事業年度末より381,069千円増加して3,511,064千円となりました。これは現金及び預金の増加355,792千円、営業未収入金の増加58,757千円等によるものであります。
(固定資産)
当第3四半期会計期間末における固定資産は、前事業年度末より181,873千円増加して2,462,201千円となりました。これは投資有価証券の増加211,411千円等によるものであります。
(繰延資産)
当第3四半期会計期間末における繰延資産は、前事業年度末より2,728千円減少して7,802千円となりました。これは社債発行費の減少によるものであります。
(流動負債)
当第3四半期会計期間末における流動負債は、前事業年度末より180,275千円増加して1,638,764千円となりました。1年内返済予定の長期借入金の増加65,656千円、短期借入金の増加45,800千円、営業未払金の増加48,989千円等によるものであります。
(固定負債)
当第3四半期会計期間末における固定負債は、前事業年度末より31,432千円増加して1,808,991千円となりました。これは長期借入金の増加126,272千円、社債の減少96,150千円等によるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産は、前年事業度末より348,505千円増加して2,533,312千円となりました。これは繰越利益剰余金の増加のうち四半期純利益による増加分228,078千円、その他有価証券評価差額金の増加120,552千円等によるものであります。