有価証券報告書-第69期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/30 9:12
【資料】
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【項目】
111項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度のわが国経済は、輸出や生産に弱さがみられたものの、企業収益や雇用情勢が改善するなど、全体としては緩やかな回復基調となりました。
このような環境の中、当社グループにおいては、倉庫保管・入出庫の取扱いや一般貨物輸送の取扱いが増加しましたが、輸出入貨物の取扱いや輸出車両の海上輸送の取扱いが減少し、港湾作業の取扱いも減少しました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は458億4千9百万円(前期比19億5千8百万円の減収、4.1%減)となり、営業利益は国際物流事業の売上減等により14億6千4百万円(前期比3億6千4百万円の減益、19.9%減)、経常利益は12億8千1百万円(前期比4億2千6百万円の減益、25.0%減)となりましたが、固定資産の減損損失が大きく減少したことから、親会社株主に帰属する当期純利益は9億2千9百万円(前期比6億2千8百万円の増益、209.2%増)となりました。
当社グループのセグメント別概況は、次のとおりであります。
国内物流事業
国内物流事業におきましては、流通加工業は、取扱いの減少により、売上高は46億8千1百万円(前期比0.9%減)となりましたが、倉庫業は、金属製品等の取扱い増により倉庫保管・入出庫の取扱いが増加し、売上高は58億5千4百万円(前期比4.0%増)となり、陸上運送業は、配送取扱い件数が減少しましたが、化学工業品等の取扱い増により一般貨物輸送の取扱いが増加し、売上高は143億2千7百万円(前期比5.0%増)となりました。
以上の結果、国内物流事業の売上高は256億5千8百万円(前期比8億8千6百万円の増収、3.6%増)、営業利益は、倉庫業や陸上運送業の売上増により、20億1千7百万円(前期比2億7千万円の増益、15.5%増)となりました。
国際物流事業
国際物流事業におきましては、国際運送取扱業は、複合一貫輸送や海運貨物、プロジェクト貨物の取扱いが減少したほか、輸出車両の海上輸送の取扱いが減少し、売上高は181億3百万円(前期比11.3%減)となり、港湾作業は、船内荷役・沿岸荷役とも減少し、売上高は23億1千7百万円(前期比8.8%減)となりました。
また、航空運送取扱業は、輸出入貨物の取扱いが減少し、売上高は8億2百万円(前期比14.0%減)となりました。
以上の結果、国際物流事業の売上高は212億2千4百万円(前期比26億6千万円の減収、11.1%減)、営業利益は、海外拠点での貨物取扱いや輸出車両・大型のプロジェクト貨物の取扱いが減少したこと等により、8億6千2百万円(前期比6億2百万円の減益、41.1%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが24億1千3百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが9千3百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが30億4千8百万円の支出となり、これらに現金及び現金同等物に係る換算差額(3千8百万円の減少)を加え、全体では7億6千8百万円の減少となり、当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は20億2千3百万円となりました。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益11億9千5百万円、減価償却費による資金留保16億8千9百万円がありましたが、法人税等の支払による支出4億4千9百万円等により、24億1千3百万円の収入となりました。
前期(32億9千3百万円の収入)との比較では、8億8千万円の収入の減少となりました。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の売却による収入16億9千2百万円がありましたが、固定資産の取得による支出16億8千8百万円等により、9千3百万円の支出となりました。
前期(9億4千3百万円の支出)との比較では、8億4千9百万円の支出の減少となりました。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済等により、30億4千8百万円の支出となりました。
前期(17億3千3百万円の支出)との比較では、13億1千5百万円の支出の増加となりました。