有価証券報告書-第70期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/24 13:03
【資料】
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【項目】
120項目

対処すべき課題

当グループを取り巻く経営環境におきましては、海外経済の持ち直しと円安に支えられて輸出が好調に推移し、緩やかながらも回復基調が持続するものと予想されます。しかしながら、円安による原材料価格の上昇や慢性的なドライバー不足、物流企業間での競争激化等、厳しい環境が続くものと思われます。
このような経営環境の変化に対処すべく、当グループは、顧客からの信用・信頼向上につながる業務品質の向上に努め、以下の3項目について重点的に対応することで、ステークホルダーに責任のある経営を推進してまいります。
(1) 当グループの基盤強化
中国での事業展開において、事業領域・体制の大幅な見直しを行い経営資源の集中を推し進め、企業価値向上のため、利益の増大を図ってまいります。
具体的には、今までの包装資材販売を中心とした商社機能から、当グループの強みである梱包事業を含む国際物流業に事業の主軸を移し、経営資源の効率的な運用を行い早期の黒字化を目指すことで、連結業績の向上を図ってまいります。
(2) 現場力の向上及び人材育成
持続的な事業の拡大を実現するためには、人材の成長が必要不可欠であり、計画的・効率的・継続的な人材育成が重要であると考えています。
当グループは、階層別研修の計画的な実施のほか、包装設計や梱包技術において専任者による座学/実技研修を充実させ、技術力の底上げに取り組むことにより、当グループ全体の提案力強化及び品質向上を図ってまいります。
また、今後の事業展開に向けた戦略的な人材の採用やグローバル人材の育成を行ってまいります。
(3) 国際物流ネットワークの強化
中国事業の再構築を推し進めるとともに、日・中・米間での連携を重視した国際物流体制を確立し、顧客のニーズに対応した一貫物流体制の強化を図ってまいります。