四半期報告書-第89期第2四半期(平成26年7月1日-平成26年9月30日)

【提出】
2014/11/14 15:40
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【項目】
23項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和の効果もあり、企業収益は緩やかな回復基調にあるものの、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動、今夏の天候不順や原材料価格の高騰など、依然として不透明な状況が続きました。
ホテル業界におきましては、円安の影響もあり、年間訪日外国人が1,000万人を超えた平成25年を上回るペースで推移していることなどから宿泊需要は増加傾向にあります。一方、法人需要の回復に遅れが見られるほか、婚礼・飲食施設との競争も激しく、経営環境は依然厳しい状況が続いております。
こうした環境下、当社はグループホテル全体で好調な宿泊需要を最大限取り込む体制を強化したほか、売上増強を図るべく新たなダイニングスペース・ウエディングゾーンのオープンや新たな商品開発を進めてまいりました。
リーガロイヤルホテル(大阪)では、7月に「All Day Dining REMONE(リモネ)」内の一部スペースを改装し、多彩なシーンで利用可能なダイニングスペース「ラ・ロンド」としてリニューアルオープンいたしました。今回の改装により席数は283席から315席に増加し、ホテル内レストランでは関西最大級の席数となりました。また、8月には結婚披露宴会場「桐の間」を中心とした空間一帯をオリエンタルテイストの新たなブライダルゾーンとしてリニューアルオープンしました。ヨーロピアンクラシック調の「ザ・クリスタルウイング」や、フレンチモダン調の「クラウンルーム」と全く印象の異なるテイストが特徴で、多様化するお客様のニーズに対応できる体制を強化いたしました。
リーガロイヤルホテル京都では、結婚披露宴会場「ラ シゴーニュ」を上品で和モダンなコーディネイトが映える会場にリニューアルいたしました。
また、来年1月の創業80周年、平成29年夏の中之島3丁目新ホテル開業に向け、お客様にご満足いただける商品・サービスの追求や、高い品質と効率性を両立させた体制構築など、将来も見据えた収益力向上・社内基盤強化に努めてまいりました。9月には、創業80周年記念商品として、記念宿泊プランや記念クリスマス商品を発表するなど様々なホテルの楽しみ方を提案してまいりました。
このように、様々な施策を進めましたが、当第2四半期連結累計期間の売上高は、20,519百万円と前年同期比612百万円(2.9%)の減収となりました。
損益面では、営業損失368百万円(前年同四半期連結累計期間は営業損失10百万円)、経常損失538百万円(前年同四半期連結累計期間は経常損失220百万円)、四半期純損失572百万円(前年同四半期連結累計期間は四半期純損失241百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ2,252百万円減少し48,993百万円となりました。
内訳では流動資産が同1,334百万円減少し4,979百万円となりました。これは現金及び預金が1,001百万円減少したこと等によります。固定資産は同917百万円減少し44,013百万円となりました。これは有形固定資産が970百万円減少したこと等によります。
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,573百万円減少し40,753百万円となりました。これは借入金が1,198百万円及び退職給付に係る負債が945百万円減少したこと等によります。
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ321百万円増加し8,239百万円となりました。これは四半期純損失を572百万円計上したものの、退職給付会計基準の改正に伴い、退職給付見込額の期間帰属方法や割引率を見直したため、利益剰余金が792百万円増加したこと等によります。これにより自己資本比率は、前連結会計年度末の15.5%から16.8%になりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動による資金の増加があったものの、投資活動及び財務活動による資金の支出により、前連結会計年度末と比べ68百万円減少し1,822百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の営業活動による資金の収入は、前年同四半期連結累計期間に比べ、ほぼ横ばいの1,027百万円となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の投資活動により使用した資金は、前年同四半期連結累計期間に比べ147百万円増加し、469百万円となりました。
これは主に有形固定資産の取得による支出が、前年第2四半期連結累計期間は376百万円であったのに対し、当第2四半期連結累計期間が448百万円であったことなどによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の財務活動により使用した資金は、前年同四半期連結累計期間に比べ306百万円減少し、1,559百万円となりました。
これは主に借入金の純減少額が、前年第2四半期連結累計期間は1,514百万円であったのに対し、当第2四半期連結累計期間が1,198百万円であったことなどによります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
特記事項はありません。