有価証券報告書-第55期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 10:08
【資料】
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【項目】
67項目

業績等の概要

(1) 業績
当期の国内経済は、4月に17年ぶりとなる消費税増税が実施され、政府は景気の腰折れを防ぐべく経済対策を講じたものの、駆け込み需要の反動減が長期化しました。熊本市内のホテル業界においては、宿泊客数は堅調に推移しているものの、婚礼・宴会においては、市内施設の競合により厳しい状況となりました。
このような状況にあって当社は、業界の競争激化に対応すべく、サービス・料理を含め商品力の向上に努めると共に、季節ごとの企画商品の販売等、全社を挙げて懸命なセールスを実施し、収益向上に努めましたが、当期の売上高は3,540百万円、前期に比べて208百万円、5.5%の減収となりました。
一方、費用につきましては、全社員で経費の節減に努め、営業費の合計は3,450百万円、前期に比べて128百万円の減少となりました。
この結果、経常利益は60百万円、前期に比べて74百万円の減益となりました。当期純利益は、20百万円となり、前期に比べて56百万円の減益でございます。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
① ホテル
食堂部門、宴会部門の婚礼の受注減等により、売上高は、3,104百万円と前年同期と比べ202百万円(6.1%)の減収となりました。
イ.客室部門
熊本県内への宿泊客は、堅調に推移しております。当社は、インターネットによる宿泊プランの提供、エージェント、一般企業、官公庁への販売活動を実施し、売上高は447百万円、前期に比べ1百万円、 0.3%の増収となりました。
ロ.食堂部門
各食堂において、季節ごとの新メニューの開発、催し物の開催、DMの送付等、販売促進策を実施いたしましたが、11階レストランバー「トゥール ド シャトー」の婚礼の受注減が大きく、全体での売上高は833百万円、前期に比べ111百万円、11.7%の減収となりました。
ハ.宴会部門
熊本市内の宴会・婚礼市場は、市内の施設による競争が一段と激化いたしました。当社は、ご婚礼・ご宴会を受注すべく、全社を挙げてサービス並びに料理の向上を図り、一丸となって販売に努めました。その結果、一般宴会は、株主の皆様のご利用もあり前期に比べ、52百万円の増収となりましたが、婚礼は、競争激化による受注減が大きく、全体では前年に及ばず減収となりました。宴会部門全体での売上高は1,738百万円、前期に比べ92百万円、5.0%の減収となりました。
ニ.その他部門
売上高は84百万円、前期に比べ1百万円、1.4%の減収となりました。
② 館外部門
桜の馬場 城彩苑に出店の 肥後めしや「夢あかり」は、城彩苑への入場者が増加し、増収となりましたが、全体ではご来客数が伸びず、苦戦しております。館外部門合計の売上高は436百万円、前期に比べて5百万円、1.2%の減収となりました。
セグメント別売上状況
セグメント別区分金額(千円)前年同期比(%)
ホテル客室部門447,4830.3
食堂部門833,998△11.7
宴会部門1,738,106△5.0
その他部門84,469△1.4
小計3,104,057△6.1
館外部門テル熊本クラブ71,3104.3
銀座桃花源161,283△6.2
キャッスルワールド142,6240.5
夢あかり61,2593.2
小計436,478△1.2
合計3,540,535△5.5

(注) 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(参考)収入別売上状況
収入別区分金額(千円)前年同期比(%)
室料収入433,393△2.4
料理収入1,784,734△2.9
飲料収入442,784△2.1
その他収入879,624△13.3
3,540,535△5.5

(注) 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度のキャッシュ・フローについては、営業活動により330百万円増加し、投資活動により71百万円減少し、財務活動により230百万円減少し、この結果、現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は29百万円の増加となり、当期末残高は161百万円(前年同期比22.4%増)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果得られた資金は、330百万円(前年同期は、得られた資金303百万円)となりました。これは、減価償却費225百万円を計上し、税引前当期純利益が60百万円となったことが主なものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果使用した資金は、71百万円(前年同期は、使用した資金178百万円)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出53百万円が主なものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動の結果使用した資金は、230百万円(前年同期は、使用した資金133百万円)となりました。これは、長期借入金の残高が前事業年度末に比べて300百万円減少(16.9%減)し、短期借入金の残高が前事業年度末に比べて70百万円増加(16.7%増)したことによるものであります。