有価証券報告書-第64期(平成27年1月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/03/30 13:48
【資料】
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【項目】
56項目

業績等の概要

(1) 業績
当期におけるわが国の経済は、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略を柱とする経済財政政策の推進により、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方、中国を始めとする新興国経済の景気減速の影響等もあり、輸出は弱含み、個人消費及び民間設備投資の回復に遅れが見られております。
ゴルフ業界におきましては、プレー料金の低価格化に歯止めがかかってきたものの、ゴルフ愛好者の高齢化や若年層のゴルフ離れ、個人消費の低迷によるプレー回数の減少など、依然として非常に厳しい環境にありますが、九州各県のゴルフ場につきましては、一部減少は見られるものの、全体では概ね前年並みの来場者数を維持しております。
当社が賃貸しております古賀ゴルフ・クラブにおきましては、新クラブハウスを使用開始した2月下旬以降、来場者は増加し、年間来場者数は昨年から4,914名増加の31,663名となりました。
コース、グリーンにつきましては、例年になく遅い梅雨明けとなり、その後しばらくは無降雨が続きましたが、7月下旬に接近した台風12号に始まり、次々に発生した台風のお陰で降雨に恵まれ、ベントグリーン並びにバミューダグリーンは、ほぼ良好な状態を維持することができました。松につきましては、例年に比べ松くい虫による被害が多く発生しましたので、防除を強化する所存です。
クラブハウス建替につきましては、お陰をもちまして平成27年3月に竣工致しました。ここに改めて株主の皆様及び古賀ゴルフ・クラブの会員の皆様の多大なるご支援、ご協力に感謝申し上げます。
クラブハウス以外の諸施設におきましても老朽化が進んでおり、対策が急務となっている施設もございます。今後はその対策等の検討を進めて参ります。
以上により、営業収益86,519千円(前年同期比167,290千円減)、営業費用114,774千円(前年同期比698千円減)、営業外損益を加減して経常利益17,131千円(前年同期比108,836千円減)となりました。また、固定資産除却損、法人税・住民税及び事業税、法人税等調整額を差し引いた結果、当期純利益438千円(前年同期比63千円減)となりました。
なお、当社はゴルフ場施設の賃貸事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2) キャッシュ・フロー
当事業年度における「現金及び現金同等物」(以下「資金」という。)は、「償却前営業利益」が33,835千円と安定しておりましたが、営業活動の結果増加した資金は48,041千円、投資活動の結果使用した資金は496,771千円、財務活動の結果得られた資金は734,041千円となり、前事業年度末に比べ285,311千円増加し、当事業年度末には645,011千円となりました。また、当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、営業活動の結果増加した資金は48,041千円(前年同期比134,661千円減)となりました。これは、主として「償却前営業利益」が33,835千円獲得できましたが、売上債権の増加28,932千円を原因として生じたものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、投資活動の結果使用した資金は、496,771千円(前年同期比114,311千円増)となりました。これは、主として有形固定資産の取得による支出494,200千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、財務活動の結果得られた資金は734,041千円(前年同期比434,041千円増)となりました。これは、主として長期預り敷金等による受入収入164,041千円、株式の発行による受入収入570,000千円によるものであります。