有価証券報告書-第57期(平成25年1月1日-平成25年12月31日)

【提出】
2014/03/31 10:56
【資料】
PDFをみる
【項目】
58項目

業績等の概要

(1) 業績
平成25年度の日本の経済については、アベノミクスでの景気回復が注目されました。しかしながら、一部の大企業や公務員などを除き、社会保険料や食料品、電気、ガソリンなどの相次ぐ値上げにより、大部分の中小企業や一般家庭において景況感の好転には至っておりません。また、近隣国の中国、韓国との関係改善が見られず、この二国間の旅行者が減少するなど先行きの不透明感が漂っています。県内の経済につきましても景気回復は希薄で、建設業界の談合問題などの影響を受け、雇用、所得環境は依然として低迷しております。今後の南海トラフ巨大地震対策などの特需に期待が寄せられていますが、まだまだ厳しい状況が続くものと予想されます。
ゴルフ場業界は、平成25年の入場者数は首都圏など一部では増加傾向にありますが、地方では人口減少と高齢化が進み、全体的に厳しい経営環境下にあります。
四国のゴルフ場(四国ゴルフ連盟加盟)の平成25年度入場者数は、前年比0.1%増加(2,293人増)となりました。
当ゴルフ場の入場者は、36,823人で前期比1.0%減(354人減)となりました。本年度も、昨年度に引続き毎月15日に「正蓮寺龍馬デー」を開催するとともに、各種コンペを企画立案し集客に努力いたしました。しかしながら、夏場の記録的な猛暑と、特に集客が見込まれる12月の降雪が入場者に大きな影響を与えました。今後の課題としては、多くのリピーターの獲得やシニアと女性の入場者の増加促進、各種コンペの誘致と企画を組織営業で促進し集客を図ることが命題と思われます。
結果、当期の売上高は、320,708千円となりました。猛暑や降雪などにより、入場者が対前年比354人減少したこととセルフプレー、ハーフセルフの増加による売上単価減少が響き、売上高は対前年比6,276千円(2.0%)減少しました。
他方、諸経費につきましては、売上原価で、対前年比同額となりました。これは主に売店仕入が増加したことと、無線機購入や機械類の修繕費が増加したものの、製造経費で猪対策のためのネット購入等が減少したことによります。
販売費及び一般管理費で、6,289千円(5.9%)増加しました。これは主に空調設備更新などによりリース料が増加したことと、販売促進費、退職給付費用が増加したことによるものです。
営業外損益並びに特別損益を加減算して、当期純利益20,957千円となり、対前年比9,871千円(32.0%)の減少となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度の現金及び現金同等物は、全体として9,010千円減少し、当事業年度末残高は、26,972千円(前事業年度末比25.0%減)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、39,561千円の資金収入となり、前年同期比5,666千円の増加となりました。これは、主に税引前当期純利益が9,246千円減少し、22,193千円となったことと、有形固定資産売却益が3,000千円発生し、売上債権が1,832千円減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、18,836千円の資金支出となり、前年同期比13,718千円の減少となりました。これは、有形固定資産の取得による支出21,836千円と、有形固定資産の売却による収入3,000千円があったためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比で同額である29,736千円の資金支出となりました。これは、長期借入金の返済による資金支出があったためであります。