有価証券報告書-第58期(平成26年1月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/03/31 10:36
【資料】
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【項目】
64項目

業績等の概要

(1) 業績
平成26年度の日本の経済については、アベノミクスの成否に意見が大きく分かれることとなりました。株価の上昇や円安の進行により、大企業や製造業などで好業績を上げる企業がある一方、中小企業や一般家庭においては、原材料の高騰や食料品等の値上がりなどで景気回復を実感するに至っておらず、特に地方にとっては厳しさを増しているアベノミクスを疑問視する声も多く聞かれます。県内につきましても同様で景気回復の実感には乏しく、ガソリン価格が全国一高い状況が続くなど消費意欲の低下も目立ち、景気回復の波及には程遠いといえます。
ゴルフ場業界は、平成26年の入場者数は東日本大震災の復興が進み、首都圏など一部では増加傾向にありますが、地方においては人口減少と高齢化が進み、全体的に厳しい経営環境下にあります。
四国のゴルフ場(四国ゴルフ連盟加盟)の平成26年度入場者数は、前年比1.1%減少(24,572人減)となりました。
当ゴルフ場の入場者は、35,411人で前年比3.8%減(1,412人減)となりました。本年度も引き続き各種イベントを企画立案するとともに、新たに組織営業の確立により集客に努めてまいりました。しかしながら、8月の台風による豪雨と記録的な雨天、特に県道土砂崩れによる通行止めが大きく影響しました。また、衆議院解散総選挙の影響で集客が見込まれる11月、12月の予約にキャンセルが出るなどしました。今後の課題としては、イベントでの集客はもちろんの事、組織営業での入場者増加促進、各種コンペの誘致と企画で集客を図ることが命題と思われます。
結果、当期の売上高は、323,318千円となりました。自然災害などにより、入場者が前年比1,412人減少したこととセルフプレーの増加による売上高減少が危惧されましたが、適正価格の維持に努め過度の値引きを見直したことにより、売上高は前年比2,609千円(0.8%)増加しました。
他方、諸経費につきましては、売上原価で、前年比12,870千円(7.1%)減少しました。これは主に製造経費で薬剤散布の工夫や自社修繕を進めたこととキャディー人員減少などによるものです。
販売費及び一般管理費で、前年比3,462千円(3.1%)減少しました。これは主に退職給付費用の減少、経費の見直しによる通信費、広告宣伝費等の減少によるものです。
営業外損益を加減算して、当期純利益34,884千円となり、前年比14,707千円(66.5%)の増加となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度の現金及び現金同等物は、全体として9,706千円増加し、当事業年度末残高は、36,679千円(前事業年度末比35.9%増)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、47,980千円の資金収入となり、前年同期比22,209千円の増加となりました。これは、主に税引前当期純利益が16,886千円増加し、38,299千円となったことと、減価償却費7,027千円、退職給付引当金5,108千円及び未払消費税等の増加7,675千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、899千円の資金支出となり、前年同期比483千円の減少となりました。これは、保険積立金の積立による支出899千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、37,374千円の資金支出となり前年同期比3,009千円の減少となりました。これは、長期借入金の返済による支出29,736千円及びリース債務の返済による支出7,638千円によるものであります。