訂正有価証券報告書-第36期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/07/21 9:30
【資料】
PDFをみる
【項目】
116項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や日本銀行の金融緩和政策を背景に、全体としては緩やかな回復基調が見られました。一方、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動や実質所得の減少に加え、急激な円安による一般消費財やエネルギー等の価格上昇もあり、消費者マインドは停滞の域を抜け出せない先行き不透明な状況となりました。
国内の温浴業界におきましても、消費税率引上げによる消費マインドの低下、夏場の天候不順による客数減、エネルギーや原材料をはじめとする諸コストの増大等、依然として厳しい経営環境が続いております。
このような状況の中、当社は、お客様のニーズの変化をいち早く感じとり迅速に対応できる企業としての総合力をさらに高めるべく、より一層の安心・安全そして高品質なサービスを提供することに取り組んでまいりました。
国内では4月に「極楽湯 水戸店」、8月に新ブランド・新コンセプトとなる「RAKU SPA鶴見」を新たに出店し、10月に「極楽湯 浜松佐鳴台店」を直営化いたしました。
海外(中国)におきましては、平成25年2月にオープンした上海1号店において日本国内と同等の水準の接客レベルや衛生管理をはじめとする店舗運営力が高く評価されたことで、極楽湯ブランドの認知度はより一層向上いたしました。また、平成27年2月には上海2号店をオープンいたしました。
以上の結果、連結売上高は12,051百万円(前期比19.9%増)、営業利益は186百万円(前期営業損失51百万円)、経常利益は204百万円(前期比422.2%増)、当期純利益は111百万円(前期当期純損失398百万円)となりました。
セグメントの業績を示すと次のとおりです。
① 日本
当セグメントにおきましては、売上高10,558百万円(前期比14.7%増)、セグメント利益(営業利益)は250百万円(前期比19.0%減)となりました。
第4四半期以降は、天候にも恵まれ、来店客数に回復の兆しが見られ、「極楽湯 水戸店」「RAKU SPA鶴見」の新規オープン、「極楽湯 浜松佐鳴台店」の直営化により売上高は増加しました。また、セグメント利益は、上期の来店客数の減少、エネルギーや原材料などの諸コストの増大をお客様単価の上昇等でカバーするまでに至らなかったことに加え、新店の出店費用を計上したことにより250百万円となりました。
② 中国
当セグメントにおきましては、売上高1,557百万円(前期比75.3%増)、セグメント利益(営業利益)は135百万円(前期セグメント損失163百万円)となりました。
中国における業績も国内と同様に季節的変動があり、10月~12月(日本の第4四半期に当たる)は業績が好調な時期であります。また、上海(中国)において極楽湯ブランドが浸透する中、積極的な営業活動や施策を行った結果、前期を上回る来店客数につなげることができました。その結果、累計期間(1月~12月)では、特に春節(旧正月である2月上旬)期間の業績が好調であったことに加え、当事業年度を通して収益計上に寄与したため、売上、利益ともに大幅に改善いたしました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は3,824百万円(前期は3,815百万円)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は1,213百万円(前期は616百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益355百万円から、減価償却費817百万円など非資金取引等による調整、未払消費税等の増加額181百万円による資金の増加と、利息の支払額101百万円及び法人税等の支払額62百万円等による資金の減少によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は2,488百万円(前期は1,380百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出3,218百万円、子会社株式の売却による収入933百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は1,184百万円(前期は2,389百万円の獲得)となりました。これは主に、長期借入れによる収入2,800百万円、長期借入金の返済による支出2,187百万円、新株予約権の行使に伴う株式発行収入520百万円によるものであります。