有価証券報告書-第47期(平成27年1月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/03/30 14:21
【資料】
PDFをみる
【項目】
94項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、円安基調の継続や中国を始めとするアジア経済の先行き不透明感などから、一部に輸出の伸び悩みや個人消費の低迷感がみられるものの内需関連の大手企業などの収益が改善し、設備投資の増加や株高などを背景にして、ゆるやかに回復の基調を示しながら推移してまいりました。
情報サービス産業におきましても、ITインフラ更新やクラウドコンピューティングの普及、SNSの利用拡大、マイナンバー制度の施行などにより、各企業のIT投資は改善の傾向が現れ始めてまいりました。
こうした状況の中、当社グループは、「公共事業」「エンタープライズ事業」「システム基盤事業」の3事業部制の採用による、お客様にフォーカスした形での事業展開を行ってまいりました。
「公共事業」におきましては、行政経営支援システム(FAST)の更なるシェア拡大と提供サービスの充足化、「エンタープライズ事業」におきましては、営業力の強化とエンジニアの付加価値の拡大、「システム基盤事業」におきましては、他の2事業部との連携によるシステム基盤、セキュリティ関連の新規サービスの開発と市場の開拓を主
眼として事業を行ってまいりました。
また、強固なビジネス基盤の確立と継続的な事業の成長を目的とした、公会計を含む財政基盤の整備促進に伴う地方自治体向け行政経営支援システム(FAST)への投資、「情報セキュリティ基盤強靭化ソリューション」の新規開発への投資などを行いました。また、当社の持つ仮想化とセキュリティ技術と高度画像処理技術を融合した新規事業モ
デルへの参入を目的として、株式会社ネットカムシステムズを完全子会社化いたしました。
これらの結果、当連結会計年度の売上高は8,987百万円、営業利益は43百万円、経常利益は55百万円、当期純利益は186百万円となりました。
サービス品目別の業績は次の通りであります。
①アプリケーションソフトウエア開発
アプリケーションソフトウェア開発は、主に金融、通信、製造、流通及び官公庁などの業務ソフトウェア開発が中心であります。当連結会計年度の売上高は6,248百万円となりました。
②パッケージソフトウエア開発
パッケージソフトウェア開発は、主に自治体を中心とする行政経営支援システム(FAST)及びセキュリティ/アクセス管理ソリューション(ARCACLAVIS)が中心であります。当連結会計年度の売上高は1,745百万円となりました。
③コンピュータ機器等販売
コンピュータ機器等販売は、主に自治体及び一般企業を取引先として、コンピュータ機器とその周辺機器やネットワーク製品の販売が中心であります。当連結会計年度におきましては、売上高は992百万円となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は1,541百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は257百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益155百万円、無形固定資産償却費354百万円、仕入債務の増加額171百万円等の収入があった一方で、売上債権の増加額79百万円、たな卸資産の増加額174百万円、未払消費税等の減少額92百万円等の支出があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果獲得した資金は493百万円となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入1,200百万円、投資有価証券の売却による収入100百万円があった一方で、連結範囲の変更を伴う子会社株式取得による支出798百万円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は122百万円となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出31百万円、配当金の支払額90百万円等があったことによるものであります。