有価証券報告書-第60期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/29 13:27
【資料】
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【項目】
118項目

業績等の概要

(1) 業績
当社グループの主要事業が属するヘルスケア業界は、高齢者人口の増加を背景に、その市場は拡大傾向にあります。需要は堅調に拡大し、成長分野として注目を集める一方、参入事業者も多く、地域における競合や価格競争等も発生しております。
このような状況の中、当連結会計年度における当社グループの売上高は、全てのセグメントにおいて前年同期比増収を達成し、過去最高を更新しました。
セグメント別の売上につきましては、「健康生活サービス」では、医療機関からのアウトソーシングを請け負う病院関連事業において、主力であるレンタル商品の拡販が好調に推移したことなどにより、増収を達成しました。また、「調剤サービス」は、処方せん受付回数の増加・処方せん単価の上昇により増収を達成しました。さらに「環境サービス」においても、太陽光事業が売上を伸ばしたことなどから増収を達成しました。
利益面につきましては、労務費・人件費の増加、レンタル資材費の増加等がありましたが、増収による利益増等により、営業利益・経常利益が前年同期比増益となりました。
また、前年同期には、特別損失において減損損失の計上をしており、当期純利益についても前年同期比増益となりました。
以上の結果、当連結会計年度の経営成績については、売上高981億59百万円(前年同期比29億91百万円増、3.1%増)、営業利益70億92百万円(前年同期比1億40百万円増、2.0%増)、経常利益73億38百万円(前年同期比96百万円増、1.3%増)、当期純利益45億86百万円(前年同期比10億28百万円増、28.9%増)となりました。
また、当社個別の経営成績は、売上高422億84百万円(前年同期比7億55百万円増、1.8%増)、営業利益26億55百万円(前年同期比2億23百万円減、7.8%減)、経常利益39億39百万円(前年同期比2億81百万円減、6.7%減)、当期純利益29億27百万円(前年同期比7億50百万円増、34.4%増)となりました。
セグメント別の状況は、次のとおりであります。
[セグメント別状況]
① 健康生活サービス
病院関連事業において、主力であるレンタル商品の拡販が好調に推移したほか、給食事業の新規契約獲得やシルバー事業のレンタル売上の伸びも要因となり、「健康生活サービス」は前年同期比増収となりました。利益面につきましては、営業力強化のための人件費増、レンタル資材費の増加があったものの、病院関連事業の増収に伴う利益増等により前年同期比増益となりました。
売上高486億58百万円(前年同期比 12億 3百万円増、2.5%増)
営業利益46億 6百万円(前年同期比 68百万円増、1.5%増)

② 調剤サービス
115店舗の事業展開となり、当期8店舗、前期8店舗の新規出店効果及び処方せん単価の上昇により前年同期比増収となりました。利益面につきましては、薬価改定や消費税率引き上げの影響はあるものの、当連結会計年度より連結対象子会社が1社増加したことによる利益の増加もあり、前年同期比増益となりました。
売上高367億51百万円(前年同期比 14億89百万円増、4.2%増)
営業利益34億40百万円(前年同期比 3億24百万円増、10.4%増)

③ 環境サービス
太陽光事業が売上を伸ばし、病院清掃事業においても新規契約の獲得等により順調に推移したことから、前年同期比増収となりました。利益面につきましては、リースキン事業における減収、レンタル資材費の増加等により前年同期比減益となりました。
売上高125億48百万円(前年同期比 2億89百万円増、2.4%増)
営業利益3億71百万円(前年同期比 2億 7百万円減、35.9%減)


(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ38億30百万円(25.6%)増加し、当連結会計年度末には188億17百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動により得られた資金は、前年同期比11億2百万円減少し、73億92百万円(前年同期比13.0%減)となりました。これは、主にたな卸資産が36億36百万円減少し収入が増加したものの、仕入債務の支払額が45億4百万円増加及び法人税等の支払額が11億4百万円増加したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動により支出した資金は、前年同期比3億87百万円減少し、26億96百万円(前年同期比12.6%減)となりました。これは、主に有形固定資産の売却による収入が3億8百万円増加したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動により支出した資金は、前年同期比12億81百万円減少し、11億42百万円(前年同期比52.9%減)となりました。これは、主に短期借入金が4億65百万円増加及び長期借入れによる収入が8億70百万円増加したこと等によるものであります。